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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

年収1000万円以上のネットビジネス経営者を対象にデジタルコンテンツの販売方法とマーケティングオートメーションの導入方法に関する情報を発信するブログ。

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石崎力也

4-6 【Seth Godinに学ぶ】チームでマーケティングコンテンツを制作するプロセス

Last updated on 2022年5月31日 By 石崎力也

今回のレクチャーでは、コンテンツ・マーケティングにおいて、具体的にどのようなプロセスでコンテンツを制作していくべきかについてお話しします。マーケティング上の大きな目標を達成するためには、チームで協力し合うことが欠かせません。

簡単に言えば、今回ご紹介するコンテンツ作成プロセスとは、チーム内で適切な役割分担を行い、やるべきタスクを明確にし、メンバー間で綿密なコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていくことです。具体的な内容について、詳しく見てみましょう。

チームメンバーの役割を決める

はじめに、チームメンバーの役割分担をしましょう。コンテンツを効率的に作成するためには、適切な人材に適切な役割を与えることが必要です。

Marketing strategy jay acunzo

元GooglerのマーケターのJay Acunzo氏は、自身のブログで、コンテンツ制作に必要ないくつかの重要な役割について話しています。

  1. プロデューサー:コンテンツを生み出す人です。ライターやデザイナー、アーティストなどが含まれます。彼らはクリエイティブな人たちであり、コンテンツ・マーケティングにおいて絶対に必要な存在です。
  2. マーケター:プロデューサーが作ったコンテンツを視聴者に届ける人です。適切なターゲットにコンテンツを提供し、コンテンツと製品の需要を創出します。
  3. ストラテジスト:戦略を立てる人で、これがあなたの役割です。チームのリーダーであり、高度な分析や戦略立案、人材・資金のリソースの割り当て、経営陣との連携など、プロデューサーやマーケターが有意義な仕事をするために動きます。管理するのは人ではなく、リソース、時間、結果であることを覚えておきましょう。

引用:https://jayacunzo.com/blog/structuring-content-marketing-teams-the-pod-approach

チームメンバーに役割を与えることで、一人ひとりが目標に対して責任を持てるようになります。

上層部にコンテンツリリースの事前承認を得る

このように役割分担をしてコンテンツ開発を進めることのメリットは、事前にリソースを振り分けることで、それぞれが取り組むべきことが明確になり、どうでもいい雑用に振り回されなくなることです。

また成果にフォーカスしたコンテンツ作りに専念するためには、上層部からの余計な関与や長い承認プロセスを排除することも大切です。今回は、チームでのコンテンツ制作を想定しているので、このように上層部にいちいち確認を取るという面倒なプロセスをできるだけ省く必要があります。

Marketing strategy seth godin books

それでは、結果に焦点を当ててプロジェクトを進めるためには、どうすれば良いのでしょうか。Seth Godinは、著書「LinchPin」の中で、以下のように進めるべきだとアドバイスしています。

  1. 新しいプロジェクトを開始する期日を決める。
  2. 作成するコンテンツについて、チームメンバーのアイデアを集める。
  3. アイデアを検討してもらう。ここで最終的に残ったアイデアが実行されるものであり、後戻りして変更することはありません。
  4. すべてのアイデアをまとめたプロジェクトのアウトラインを作成する。これが、あなたのチームが今後実行するコンテンツ制作計画です。
  5. 上層部に「ストラテジスト(=あなた)に、コンテンツのリリースに関する全権限を与える」ことに同意を得る。一度プロジェクトが開始されたら、上記方針を変えないという文書に署名してもらうことも有効です。
  6. 上層部に対して「あなたが承認したものを、予算と納期通り作成したら、それをリリースすると約束してくれますか?」と問う。
  7. 上層部からの「イエス」の返事を聞くまで、プロジェクトを開始しない。

このプロセスで進めれば、コンテンツ開発に必要なすべての要素が揃います。また、プロジェクトの全体像を、目標も含めて明確にメンバー全員と共有できます。

タスクを定義する

マーケティングコンテンツの制作を開始する前に、あなたのチームは既に10倍の成果を生み出すコンテンツのアイデアを出しているはずです。そこまで出来ていれば、あとはアイデアを実現するために、具体的に何をすべきか話し合いましょう。

まずは、コンテンツの作成から公開までに必要なすべてのことを、ブレインストーミングしながら考えてください。そのためには、過去のコンテンツの成功事例を分析することから始めると良いでしょう。マーケティング・コンテンツにおいては細部が重要なので、気づいた点はすべて書き出してください。

具体的にやるべきタスクを全て書き出したら、それをどの役割の人が担うか、どの順序で取り組むかをまとめて並べ替えてください。こうすることで、チームの具体的なタスクが一目でわかります。

次に、チーム内の誰が各タスクを担当し、いつまでに完了させるべきかを記入します。これはそのまま、コンテンツ制作のための共有ワークフローとなります。終わったタスクにはチェックを入れるというルールを決めれば、進捗状況がすぐにわかるようになるのです。

最後に、作成されたタスクリストをプロジェクト管理システムに入力することで、コンテンツ制作のスケジュールが出来上がります。

コンテンツカレンダーを使って管理する

ここで紹介したコンテンツ制作の計画には、コンテンツカレンダーのツールであるCoScheduleを使うと便利です。CoScheduleが提供する「タスクテンプレート」と呼ばれる再利用可能なチェックリストを利用することもできます。

Marketing ideas coschedule tasks

タスクテンプレートとは「この種類の作業であれば、こういった作業プロセスで進めていく」という流れを定型化したものです。例えば「ブログを書く」ならば、そのための各工程をワンクリックでテンプレートとして呼び出せます。

CoScheduleでは、このようなワークフローチェックリストを簡単に作成できます。締め切りも記載され、各メンバーにタスクをアサインすることも可能です。タスクにチェックを入れると全体の完了率が上がっていく機能もあり、進捗を瞬時に把握できます。

コンテンツ制作のプロセスを管理するツールを選ぶ

具体的なスケジュールが出来上がったら、コンテンツの作成と、そのプロセスを管理するための適切なツールを選ぶだけです。チーム内の役割に応じて、必要なツールを導入しましょう。

ツール#1:コミュニケーションのためのツール

まずは、チームメンバーとの効率的なコミュニケーションを実現するツールを見つけましょう。具体的には、以下のようなものが必要です。

  1. タスクベースのワークフローシステム:作成したチェックリスト通りに作業を進めたいところですが、タスクごとに担当者が異なるため、順番がバラバラになってしまうこともあるでしょう。このような事態を想定して、チームで作業の進捗を共有できるワークフローシステムを導入してください。
  2. Eメール以外の連絡手段:CCでのメールが何通も届くと、そのメールを徐々に無視するようになってしまいます。チームのコミュニケーションを容易にするチャットツールを見つけ、チーム内の連絡はそのツールを用いるというルールを決めましょう。
  3. タスクや締め切りのリマインダー:あなたのチームには優れたデザイナーや編集者など、スターがたくさんいるでしょう。彼らは優秀ですが、同時に人間であることも忘れてはいけません。新しく見つかった課題を知らせたり、締め切りが近づいていることを知らせたりするツールを導入しましょう。そうすることで、彼らは遅滞なく自分の仕事を完了させることに責任を持ち続けてくれます。

これらはプロデューサー、マーケター、ストラテジストなどの役割に関係なく、全員が活用すべきツールです。

ツール#2:マーケターのためのツール

マーケターには、上記のツールのほかに、エディトリアルカレンダーを利用してもらいましょう。エディトリアルカレンダーとは、予定管理のためのツールで、コンテンツ内容や公開予定日などの情報の管理を行えます。

Marketing ideas coschedule usecase

その代表的なツールが、さきほども少し紹介したCoScheduleです。プロジェクトがいつ公開されるかを視覚的に確認できるため、ワークフローから逆算して、納期に余裕を持ってプロジェクトを開始できるようになります。

ツール#3:コンテンツ作成のためのツール

最後に、コンテンツを作成するためのツールについてです。これらは、主にプロデューサーが利用するツールとなります。

コンテンツ作成に便利なツールには、WordPress、Google Docs、Evernote、Notionなど、数え上げればきりがないほど沢山あります。ただし、どの製品であっても、使い始める前には以下の点について考えておくことが大切です。

  1. チームのワークスタイルに合ったツールを選ぶ。例えば、外出が多い人は、EvernoteやGoogle Docsのような、スマートフォンに対応していたり、オフラインでも使えたりするツールが良いでしょう。
  2. ツールはできるだけ必要最小限とする。指定ツールは少なければ少ないほど、みんなに使ってもらいやすくなります。
  3. それぞれのツールの使い方を明確にする。少し時間をとって、チーム全員に、各ツールを使う理由や使い方について理解してもらいましょう。
  4. チームとしてツールを使用することに合意を得る。新しいツールの利用に抵抗を示す人もいるかもしれませんが、チームとして現状を打破して改善していくことを約束しましょう。

上記のポイントを押さえた上で、コンテンツの内容やあなたの運営するメディアに合ったものを選んでください。

Marketing strategy google drive

僕たちはチームでの共同作業を考えてGoogle Driveですべてを行うようにしています。Google Driveであれば、ドキュメント、スプレッドシート、スライドそしてその他のファイルを1つのプラットフォームですべて管理できるからです。

まとめ:チームで協力しながらプロジェクトを進める

ここまで、コンテンツ開発プロセスにおける戦略実行の方法について紹介してきました。効率的にコンテンツを生み出すためには、チームで役割分担をしながら進めていくことが大切です。

そのためには、アイデアをタスクに落とし込み、スケジュールを共有しながらメンバー内で綿密にコミュニケーションを取り合うことが重要となります。必要に応じて、新たなツールの導入も検討しましょう。今回は以上です。また次回のレクチャーでお会いしましょう。

7-4 【デイブ・ラムジーに学ぶ】One Metric That Mattersを使ってマーケティングチームの集中力と規律を高める方法

Last updated on 2022年5月29日 By 石崎力也

今回のレクチャーでは、マーケティングについての話題をお届けします。One Metric That Mattersという概念を用いてチームに集中力と規律をもたらす方法をご紹介します。このレクチャーを参考にすれば、最終目標到達のために今すぐすべきことは何なのか、明確化できるようになります。

今日のマーケターは、データの不足で悩んでいるのではありません。むしろ、膨大なデータから本当に着眼すべきデータをふるい分けられなくて悩んでいるのです。One Metric That Mattersの考え方を用いれば、ただ1つの重要なデータに着眼し、目の前のことに邁進できるようになるでしょう。

One Metric That Mattersとは最重要なたった1つの指標のこと

One Metric That Mattersとは、ただ1つの重要な指標のことです。略して1MTMとも呼ばれますが、他の雑多な指標に惑わされることを避けるために設定する

マーケティングにおいて、注意すべき指標は無限にあります。訪問者数や離脱率、回遊率、滞在時間、再訪問率など、分析対象となるデータは膨大です。

そして、無限にあるデータこそがマーケターを苦しめています。あまりにデータの数が多すぎて、どこに着眼すればよいのか分からないのです。「良質なコンテンツとは何か」「どの指標を見れば成長が分かるのか」など、課題は山積みです。

そこで1MTMという考え方が登場します。多数ある指標のうちからもっとも重要な1つを選び出し、その指標に基づいてマーケティング施策を実施していくのです。

あなたの1MTMを追求すべき理由

何を1MTMに設定すべきかは、今あなたが置かれている状況によって異なります。なぜなら、「成長」という言葉が指す内容が、状況次第で左右されるからです。

Growth hacking dave ramsey

例として、作家であり金融の達人でもあるデイブ・ラムジー氏が提唱する7つのステップを見ていきましょう。以下は、彼が金融負債を抱えている人々を支援する際に適用したステップです。彼はこれらをベイビーステップと呼んでいますが、これは赤ちゃんの歩みのように少しずつ段階的に進むということを意味しています。

  • ベイビーステップ#1:初心者向けの緊急用資金として現金10万円を用意する
  • ベイビーステップ#2:借金雪だるま方式で、家以外のすべての借金を返済する
  • ベイビーステップ#3:3~6ヶ月分の緊急用資金を準備する
  • ベイビーステップ#4:家計の15%を老後のために投資する
  • ベイビーステップ#5:大学進学のための貯蓄を始める
  • ベイビーステップ#6:住宅を繰り上げ返済する
  • ベイビーステップ#7:富を築き、惜しみなく寄付をする

注目したいのは、ステップごとに目標が変化していることです。ステップ1では現金10万円の準備がゴールでした。しかし、ステップ5では進学費用の貯蓄になっています。貯める金額や目的が変化し、その達成度を測る指標、すなわち1MTMも状況に応じて変化しています。

これと同じことがビジネスでも言えます。あなたが意識すべき1MTMと、隣の会社が意識すべき1MTMは同じではありません。自社がどのような状況にあり、何を目指すべきなのかを洗い出したうえで、それを反映した自社オリジナルの1MTMを設定する必要があるのです。

1つの指標だけを追いかけるメリット

自社オリジナルの1MTMを設定すべき理由は今お伝えしました。では、そもそもなぜ数ある指標のうちから1つだけを選定し、1MTMとして掲げる必要があるのでしょうか。

デイブ・ラムジー氏は、ベイビーステップがうまく機能するのは集中と規律を促すからだと述べています。各ステップにおいて目先の目標に全力を投じることが、最終目標達成のための最短ルートであるということです。これとまったく同じ理屈が、ビジネスにおける1MTMにおいても成立します。

メリット#1:重要事項に集中することが出来る

重要な指標を1つ選んで1MTMに設定することで、重要事項に集中できるようになります。これまで分散されていた戦力を、一点に集中投下できるようになるのです。「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがありますが、より重要な一兎に狙いを定めて全力を投じれば、きっとその一兎は捕まえられるでしょう。

ただし、別の指標が無意味であるということではありません。別の指標は、1MTMがなぜ増加あるいは減少したのかを分析する材料になります。そういう意味では有用ですが、あくまでもっとも重要なのは1MTMであり、リソースは1MTMに集中すべきということです。

Osb2 ads optin

例として、Webサイトで新規顧客の獲得を目指すにあたって、資料請求数またはオプトイン数を1MTMに設定したとしましょう。この場合、チームのリソースはオプトイン数の向上にのみ投じるべきです。そのほかの、サイト滞在時間や利用デバイスといった指標を伸ばすためにリソースを投下することは行いません。

しかし、1MTM以外の指標は、1MTMがなぜ変動したのかを理解する手掛かりになります。オプトイン数が減ったのは、サイト訪問者自体が減ったからなのか、離脱率が高くなったからなのかといったことを分析するのに役立つのです。

メリット#2:チームに規律が生まれる

1MTMを設定することで、チームに規律が生まれます。自分たちが今何をすべきなのかが明確化されるのです。僕らのチームでも過去に、各メンバーの規律が乱れていたことがありました。どの指標に集中すべきかが明確でなかったため、すべての成果物を同じ比重で扱ってしまっていたのです。その結果、対して重要でもないタスクに膨大なリソースが当てられてしまったんです。

Cashlab livelaunch email2

例えば、ブログ記事の中に挿入する画像の選定に時間を掛けたのに、肝心の記事のCTAが盛り込まれていなかったり。一時的なプロモーションメールの執筆作業に追われて、定期的に出している集客コンテンツの作成が疎かになったり。という具合です。

1つの指標に集中すれば、その指標を向上させるために100%の責任を負えるようになります。そして、1MTMの向上こそが、チームの行動の良し悪しを判断する評価軸となります。このシンプルさが、チームの活動にメリハリをもたらしてくれるでしょう。

1MTMを使ってデータを活用する

最後に、自社が置かれた状況をふまえて1MTMを選定する方法をご紹介します。まず、自社の成長にもっとも密接に結びついた指標を考えましょう。例として、最終的な目標が毎月500件のリードジェネレーションだとします。そこに到達するには何が必要でしょうか。

もしあなたのサイトに訪問しているユーザー数が1ヶ月に2,500人であれば、毎月500件のリードジェネレーションを達成するには、訪問者の20%をリードに変える必要があります。しかし、これは現実的ではありません。

一方、訪問者の5%をリードに変えることは可能だと仮定します。この場合、サイト訪問者を10,000人/月にすれば、毎月500件のリードを生み出せることになります。これなら現実的に達成できそうではないでしょうか。したがって、上記の例における1MTMはサイト訪問者であり、目標数値は10,000人/月ということになります。

サイト訪問者を1MTMと定めた瞬間から、1MTMの向上だけを目標とします。サイト訪問者の増加にのみリソースを投じ、この目標の達成に寄与するか否かというシンプルな視点で施策を計画しましょう。

まとめ:現状を反映した1MTMを定めて全リソースを集中する

今回は1MTMの考え方と、自社の現状を踏まえた独自の1MTMの設定方法、1MTMを設定するメリットをご紹介しました。多種多様な指標の中からもっとも重要な1つを選び出すことで、とるべき行動が明確化されます。

まずは、自社が最終目標を達成するために目指すべき、目先の目標を洗い出しましょう。そして、その達成度を測るのに役立つ指標を1MTMに設定してみてください。

一度設定したら、あとは1MTMの向上に情熱を燃やすだけです。わき目を振らず、目標到達に向けて邁進していきましょう。今回のご紹介はここまでです。また次回、お会いしましょう。

7-3 【10倍成長を加速する】競争の少ないニッチコンテンツを探す3つのステップ

Last updated on 2022年5月28日 By 石崎力也

今回のレクチャーでは、ニッチなコンテンツによりブルーオーシャンを開拓する方法をご紹介します。このレクチャーを見れば、競合他社のいない新しい市場を発見できるでしょう。

ライバルの多いレッドオーシャンには、潜在的な可能性はあまり残されていません。一方、ブルーオーシャンであれば苛烈な競争にすり減らされることはありません。戦略的にニッチなニーズを攻め、自由なビジネスを実現しましょう。

ブルーオーシャンを見つけることの重要性

ビジネスには競争がつきものです。しかし、もし競合他社の存在しない市場を見つけられたらどうでしょうか。ライバルがいなければ市場のニーズを独占でき、大きな利益を得られる可能性があります。

このような議論が「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」という言葉を用いて行われることがあります。

Growth hacking blue ocean strategy

この2つは「ブルーオーシャン戦略」という書籍に由来するキーワードです。著者であるW. Chan Kim氏とRenée Mauborgne氏は、ブルーオーシャンとレッドオーシャンについて次のように解説しています。

ブルーオーシャンとは、同業他社がいない市場のことです。まだ開拓されたばかりであり、成長の余地が残っています。青く澄み切った海のように広がりを持ち、さまざまな可能性を内包する市場です。

一方、レッドオーシャンはいわば血の海です。市場が開拓されて長い月日が経過し、ライバルとなる同業他社が存在します。レッドオーシャンで生き残るには熾烈な競争を繰り広げなければなりません。利益を奪い合って互いに疲弊し、その一方で市場の成長は鈍化の一途をたどります。差別化の余地もあまり残されておらず、未来に明るいビジョンを描くのは困難です。

非常に残酷なレッドオーシャンですが、これは多くの企業が取り組んでいるシナリオでもあります。血で血を洗う惨状から脱出するには、ブルーオーシャンを探す旅に出ることが大切です。

競争の少ないニッチなコンテンツを探す3つのステップ

ブルーオーシャンの発見は、競争の少ないニッチなコンテンツの創出と言い換えられます。そのためのステップは次の3つです。「ブルーオーシャン・コンテンツ・リサーチシート」を埋めながら各ステップを進めていきましょう。

ステップ#1:競合を探す

競合のないブルーオーシャンを見つけるには、まず競合他社がどのようなコンテンツを作成しているのかを把握しなければなりません。次の3つの観点に基づき、競合他社を調べましょう。

  • テレビやラジオ、電車や看板広告などの伝統的な手法で打ち出している宣伝
  • メルマガやWeb広告などのデジタルチャネルで出稿している広告
  • TwitterやInstagramなどでフォロワー獲得のために行っている投稿

「ブルーオーシャン・コンテンツ・リサーチシート」の「競合を探す」タブに、上記の情報をリストアップしましょう。

Growth hacking blue ocean contents research sheet competitors

宣伝の場所や視聴者数、URLなどの情報をまとめていきます。

ステップ#2:競合のコンテンツをリサーチする

ステップ#1で競合他社をあぶり出したら、次は競合他社が提供しているコンテンツをリサーチしていきます。広告やブログ記事、SNS投稿の内容について、次の2点に着眼して調べましょう。

  1. 彼らのコンテンツに一貫しているものとは何か?
  2. 彼らのコンテンツの中でもっとも目立つものは何か?

具体的には、次の要素に注目するとよいでしょう。

  • 競合のコンテンツの長さ
  • 画像は使用枚数
  • 強力なCTA(Call To Action)の有無
  • 顧客から寄せられる声
  • 全国あるいは地域内で注目を集める製品販売の有無

上記の中から、一貫している要素・もっとも目立つ要素を抜き出します。

Growth hacking blue ocean contents research sheet research

抜き出した要素は、「ブルーオーシャン・コンテンツ・リサーチシート」の「リサーチ」タブに記入していきましょう。

ステップ#3:競合の少ないコンテンツを戦略的に作成する

ステップ#3では、ここまでで調べた情報に基づいて競合の少ないコンテンツを作っていきます。しかし、単に競合が少ないだけでは顧客のニーズを掴めません。競合が少なく、かつ顧客のニーズを掴める絶妙なコンテンツを目指す必要があります。

良質なコンテンツを作るために、次の問いに答えていきましょう。

質問#1:自分たちのチームが本当に得意なことは何ですか?

いくら競合他社と異なり、顧客のニーズに合致していたとしても、そのニーズを満たせるだけの能力を自社が持っていないのであれば無意味です。競合他社よりも自社のほうが上手くできることを武器にしましょう。

Sumo slidebox2

例えば、僕らであればブログ記事の右下にSUMOで、そのブログ記事に関連したオファーを表示します。デジタルマーケティングに関する記事には、デジタルマーケティング完全ガイドという商品をオファーすると言った具合です。

さらに1つの商品を売って終わりではなく、商品を購入してくれたお客さんにはどんどんアップセルをオファーします。僕らはコンテンツマーケティングとそれに呼応する適切なファネルを当てることを最も得意としています。

質問#2:競合他社がやっているもので、自分たちのものに近い施策は何ですか?

自社や競合他社が陥っているパターンを分析しましょう。そのパターンを破壊し、新しいブルーオーシャンを見つけることこそが目的です。これは例えば、あなたがブログで商品を売っていたとして、なかなか商品が売れないとしましょう。

Hubspot banner

そうしたら、HubSpotのように無料のリードマグネットを大量に用意して、見込客に配るんです。HubSpotはそうやって自社の出すコンテンツの魅力を見込客に伝えています。コンテンツが充実しているからこそ、見込客はHubSpotの商品にも興味を向けてくれるんです。こういう他社のやっていることで、あなたが真似したいと思うことを書いてください。

質問#3:顧客にとってのメリットは何ですか?

マーケターは顧客の心を掴むためにさまざまなことを考えます。しかし、顧客はマーケターの戦略などには興味がありません。顧客が興味を抱くのは、「このコンテンツは私にどんなメリットをもたらすのか?」というただ一点のみです。この問いはよく “What’s in it for me?(WIIFM)” と呼ばれます。顧客が抱くWIIFMに対して、マーケターは説得力ある答えを用意しておかなければなりません。

ちなみに、ここで言う「顧客」とは、コンテンツの視聴者全般のことではありません。視聴者のうち、何らかのアクションを起こして自社にお金を払ってくれる人物のことです。コンテンツ作りの際は、利益に直結する顧客を集めることに注力しなければなりません。対象の顧客に特化した価値を創造・提供することに集中しましょう。

質問#4:あなたのコンテンツが役に立っていないのは、どんな人たちですか?

自社の成長にとって重要な層でありながら、コンテンツによってニーズを掴めていない層が存在するかもしれません。高い潜在価値を持つこの層を放置するのは非常にもったいないことです。既存の顧客と、これから顧客にしたい層を分析し、軌道修正を図りましょう。

僕たちであれば、これまで主に男性に向けてビジネスをしてきました。ペルソナも圧倒的に男性を意識して設定していたんです。でも最近は女性のお客さんも増えてきたので、「ああ僕のコンテンツって圧倒的に男性向けに作ってきたよね」ということに気づいたんです。「それなら、今後は女性もターゲットにできるよね」ということが分かると思います。

質問#5:既存のコンテンツの中でもっとも誇りに思うものは何ですか?

最後に、自社が作成したコンテンツの中でもっとも誇らしいものを見つけましょう。それは、自社が一貫して良質なコンテンツを作れることの証になります。僕たちは、「具体性」というものを大事にしています。他社がフワッとした概念で終わっているものを出来るだけ具体的に見せるということを意識しています。

4 ClickFunnelsで作るプロダクトローンチファネルの概要 0004

例えば、海外ツールであれば実際の操作方法を見せますし、アイデアを作るような作業であれば実際にワークシートを使って作業してもらいます。できるだけ具体的にというこの方針は、僕のビジネスですごく自慢できるものだと思っています。

Growth hacking blue ocean contents research sheet plan

さて、5つの質問はここまでです。ここで紹介した質問は「ブルーオーシャン・コンテンツ・リサーチシート」の「戦略立案」タブにも記載されています。シートに一連の質問への答えを記入し、ニッチなニーズを満たせるコンテンツを作成しましょう。

まとめ:ブルーオーシャンを攻めるニッチなコンテンツを作る

今回はブルーオーシャンの考え方と、それをコンテンツマーケティングに応用する方法をご紹介しました。競合他社が提供しているコンテンツを分析し、その隙間を狙うように、自社が提供できる価値を模索しましょう。ニッチなニーズと自社の特技が一致する領域を見つけられれば、まったく新しいビジネスを生み出せるかもしれません。

「ブルーオーシャン・コンテンツ・リサーチシート」は、あなたが新しい海を見つけるサポートをします。上手に活用し、まだ見ぬ広大な海へ漕ぎだしてください。今回はここまでです。また次回、お会いしましょう。

ブルーオーシャン・コンテンツ・リサーチシート

複製してお使いください。(Googleへのログインが必要です)

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1t8vFqak-ZcPs3SJnauMiGXwpb3nAQS3kjdcSsIorhA0/copy

7-2 【ゴミタスク撲滅】あなたのタスクリストに10倍成長のアイデアだけを残す3つのステップ

Last updated on 2022年5月24日 By 石崎力也

今回のレクチャーでは、10倍成長を叶えるタスクリストの点検方法をご紹介します。このレクチャーを見ることで、些末なタスクに割くリソースを削減し、真に価値あるタスクへリソースを集中投下できるようになります。

アイデアを精査しないと、あまり利益につながらない作業に貴重なリソースを割くことになります。このリスクを理解し、リソースの分配方法を見直すことが大切です。紹介する3つのステップに基づき、早速自身のタスクリストをブラッシュアップしてみてください。

10倍成長のためにコスパを徹底的に追求する

ビジネスの成長を考える際には、常にコスパを意識しなければなりません。なぜなら、どれほど潤沢にリソースを持っていたとしても、それは必ず有限だからです。限られたリソースを劇的な成長のために使うのか、労力の割に合わない些末なメリットのために使うのかによって、得られる成果は劇的に変化します。

Growth hacking limited resource

僕らのチームでは、常にリソースを最小限に保っています。無駄に組織を大きくすることで、無意味な仕事が増えることを体感的に理解しているからかもしれません。チームのリソースをあえて限定的にしておくことで、あれもこれも実行に移さずにインパクトの大きな仕事だけに集中することが出来ます。限られた仕事しか実行できないからです。

同じリソースを投じるのであれば、得られる成果が大きいに越したことはありません。そこで意識しなければならないのが、アイデアを精査する際に「これは本当に必要なアイデアか?」と疑う姿勢です。

具体的には、対象のアイデアを実行することによって達成できるのが10倍成長なのか、10%改善なのかを意識することが大切です。多大な時間や労力を消費する割に10%程度の改善しか得られないアイデアは、積極的に排除しなければなりません。

10%改善でリソースが無駄になる例

では、具体的にどのようなアイデアが10%改善に該当するのでしょうか。代表例に「ブログ記事の誤字脱字チェック」があります。

確かに、誤字脱字の排除はビジネスに利益をもたらします。誤字脱字がなくなることによって文章は読みやすくなり、読者をコンバージョンへ導きやすくなるからです。しかし、実際に得られるメリットは投じたリソースに見合うものでしょうか。

誤字脱字チェックのコスパを考えるために、一連のプロセスを洗い出してみましょう。

  1. WordPressなどのCMSにログインする
  2. チェック対象のブログ記事をCMS内で検索する
  3. 誤字脱字のある段落や文章を探し出す
  4. マウスポインターを誤字脱字部分に合わせ、わずか数文字をタイプする
  5. 更新ボタンを押し、変更内容をブログに反映する
  6. ブログ記事を表示し、スクロールをして修正部分を探し出す
  7. 修正部分とその周辺を読み直し、文のリズムなどを確認する

たった1箇所を修正するだけでもこれほどの手間がかかるのです。あるいは、チェックして誤字脱字が見つからなければ、一連の作業は完全な徒労に終わります。

そして、これほどの時間と労力を投じて、得られるメリットはどれほどでしょうか。たった数文字の誤字脱字を修正したことにより、どれほどブログは読みやすくなり、コンバージョン率の向上に寄与するのでしょうか。

元の記事のクオリティにもよりますが、おそらくほとんど成長に寄与しないと考えられます。投じたリソースに対して得られるメリットが明らかに少ない、10%改善タスクなのです。10倍成長には遠く及びません。

そして、10%改善に労力を費やすということは、10倍成長にリソースを投じるチャンスを捨てているということです。10%改善がビジネスにおいてどれほどの機会損失をもたらしているか、念頭に置かなければなりません。

あなたのタスクリストを点検するための3つのステップ

あなたのタスクリストには、いくつのタスクが列挙されていますか。その中で、10%改善しかもたらさない些末な作業はどれでしょうか。一方、10倍成長につながる珠玉のタスクはどれでしょうか。

タスクリストの中から価値ある作業を選定する際には、直感に頼ってはいけません。次の3ステップに基づき、理性的に選別していきましょう。

ステップ#1:プロジェクトの目標を再確認する

タスクとは、プロジェクトを達成するための小さなプロセスのことです。つまり、プロジェクトの目標達成に寄与しない作業は、不要なタスクと言えます。したがって、タスクを点検する際はまずプロジェクトの目標を再確認しましょう。

ステップ#2:過去1週間で実行したタスクをレビューする

続いて、ステップ#1で確認したプロジェクトの目標に対し、タスクがどれほどの利益をもたらしたのか調べていきます。過去1週間のタスクリストを見直し、それらを成果に基づいて「10倍成長」と「10%改善」に分類していきましょう。

Growth hacking tasklist todoist

人によってはNotionやTodoistのようなタスク管理ソフトを使っているかもしれません。僕とビジネスパートナーの小川さんは、あまりタスク管理ソフトのようなものは使いません。

Growth hacking tasklist google spreadsheets

必要最小限のタスクだけをGoogleスプレッドシートで管理しています。Googleスプレッドシートを使う理由は単純で、すべての情報をGoogle Driveに集約させておきたいからです。

こういうタスク管理ソフトは、定期的に整理をしないと気づいたらゴミのようなタスクばかりが溜まってしまいます。この機会に、過去1週間に実行したタスクにゴミタスクが含まれていなかったかを確認しましょう。

もしかすると、あまり成果が得られない10%改善の中にも「これはやったほうがいいんじゃないか」と思われるものがあるかもしれません。しかし、ビジネスの目的は完璧な何かを成し遂げることではなく、成果を上げることです。成果に直結するタスクこそを優先して行うべきであり、そうでないものは意識的に排除する必要があります。厳しい目でタスクを精査し、本当に大きな価値を生み出せるものだけを10倍成長にふるい分けましょう。

ステップ#3:今タスクリストにある10%アイデアを削除・修正する

ステップ#2で行ったふるい分けに基づいて、タスクリストに存在する10%アイデアを削除あるいは修正しましょう。

この作業を行うと、残ったタスクが非常に少なくなるかもしれません。そして、その少ないタスクで本当にビジネスがうまくいくのか不安を感じられる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、優先順位の高いものへ多くのリソースを割くことが成功の鍵です。余計なタスクを排除することで、投じたリソースのコスパが最大限に引き上げられます。タスクリストの点検は定期的に行い、常に有効なタスクにリソースを集中できるようにしましょう。

まとめ:真に価値あるタスクへ戦力を集中させる

今回は「10倍成長」と「10%改善」の考え方に基づいた、タスクリストの点検方法をご紹介しました。タスクにはビジネスに革命的な利益をもたらす10倍成長のものと、コストの割に微々たる利益しかもたらさない10%改善のものがあります。

10%改善にリソースを割くのは、10倍成長という大きなチャンスに割くリソースを犠牲にするということです。これが非常に大きな機会損失であることを知り、本当に価値あるタスクにリソースを集中投下するマインドを養うことが大切です。

どれほどのリソースがあろうとも、それは必ず有限です。そして、有限なリソースの分配計画を戦略と言います。まずは今の戦略を見直し、勇気をもって10%改善のタスクを排除しましょう。今回はここまでです。また次回お会いしましょう。

4-5 【専用シートで評価】集客コンテンツの質をチェックして10倍成長のために新たな計画を立てる方法

Last updated on 2022年5月30日 By 石崎力也

今回のレクチャーでは、コンテンツマーケティングにおいて10倍の成長を実現する目標への達成度について評価し、新たな計画を立てる方法をお話しします。具体的には既存のコンテンツの成果データを分析し、今後作成するコンテンツの質の向上を目指します。

これはコンテンツマーケティングの実現可能な目標設定をするための、ウェブサイト監査のようなものです。たとえまだ数回しか公開していないコンテンツでも、このコンテンツ戦略を使えば、成果をすぐに向上させることができるようになるでしょう。

ステップ#1:あなたの直感でコンテンツを評価する

まずは、あなた自身の直感に基づいてコンテンツを評価してみましょう。このプロセスの目的は、コンテンツのパフォーマンスについて、あなたがどう感じているかを理解することです。

このプロセスを経てからデータを分析していくことで、直感と比較してどこが外れていたのか、どこが当たっていたのかを理解できるようになります。これは、成果に繋がるコンテンツとはどのようなものかを考える際に役立ちます。

Marketing strategy tracking sheet example1

具体的な方法について見ていきましょう。まずは、過去に公開した30個のコンテンツのURLのリストを作ることから始めてください。「コンテンツ戦略トラッキングスプレッドシート」に、公開したコンテンツを追加してください。

次に、あなたのコンテンツの中でトップのパフォーマンスを出している上位4つの特徴についてブレインストーミングしてください。以下の4つの質問に基づいて、コンテンツを採点していきます。

  • トピックの的確さ:このトピックは、読者が抱える問題を解決するために役立つものか?
  • リサーチの深さ:事実と事例に裏打ちされた、深く研究されたコンテンツであるか?
  • 実行のしやすさ:文字数に関係なく、ステップバイステップで、実行可能なアドバイスを行い、成功ストーリーを伝えているか?
  • キーワードの的確さ:キーワードは、読者が必要なときに的確に見つけることができるよう、適切に選択されているか?

コンテンツの採点は、上記4つの質問を利用しても良いですし、あなたのブランドにとって重要な他の質問を用意しても構いません。いずれにせよ、成功したコンテンツの特徴を少なくとも4つ挙げ、それぞれのコンテンツを1〜3のスコアで採点してください。

ステップ#2:目標達成に向けたコンテンツの平均的な貢献度を確認する

目標に貢献したコンテンツを確認できたら、次は全てのコンテンツの平均的な成果への貢献度について見てみましょう。

これは、コンテンツ戦略において非常に重要な部分であり、成功しているコンテンツとそうでないコンテンツの違いを理解するのに役立ちます。このデータは、あなたが今後公開するすべてのコンテンツからより大きな成果を生み出す方法を教えてくれるでしょう。

具体的には、Google Analyticsの「カスタムレポート」から、公開した各コンテンツに応じた目標のデータを分析します。まずは、コンテンツを公開してから30日間の結果を測定しましょう。

カスタムレポートを開いたら、スプレッドシートに記入したリストに掲載されている個々のURLを表示し、データの範囲を公開してから最初の30日間に設定してください。ここで表示された数値が、各コンテンツの成果となります。例えば、PVを成長の指標としている場合は、公開後30日間のPVを表示します。

Marketing strategy tracking sheet example2

次にコンテンツ戦略トラッキングシートにこの数値を入れていきます。シートの右側「目標となる指標」の欄に、各コンテンツの成果を入力していきます。ちなみにGoogle Analyticsでは、目標設定後にトラッキングが開始されます。目標設定前に発生したデータはカウントされていないことに注意しましょう。

各コンテンツのデータを明らかにすることで、自分の直感がどの程度正しいかを理解できます。ここまでできたら、結果に繋がったコンテンツから不発に終わったものまで、データを分類しましょう。これにより、将来的に継続すべきコンテンツと避けるべきコンテンツを精査できます。

ここで大切なのは、最もパフォーマンスの高いコンテンツと最もパフォーマンスの低いコンテンツの両方を分析することです。今後のコンテンツでより大きな成果を上げるためには、以下の視点から考えることが大切です。

  • 誰が作成したのか:あなたのチームには、特定のトピックに特に長けている人や、上手い文章を書く人がいるかもしれません。そのような人に、今後さらにコンテンツ作りに集中してもらう方法があるでしょう。
  • どのような内容だったのか:成功したコンテンツは、ハウツー系だったのか、リスト形式だったのか、あるいは質疑応答形式だったのか、ブログ記事だったのか、その形式をチェックしましょう。加えて、電子書籍だったのか、ランディングページだったのか、媒体も確認してください。
  • どのようなトーンだったのか:考えを主張するもの、議論を呼ぶもの、ユーモアのあるもの、エンターテインメント性の高いものが成果を生むこともあれば、わかりやすいハウツーやステップバイステップのコンテンツが成果を生むこともあります。自分のサービスに合ったものを見つけましょう。
  • コンテンツに合った追加メディアは何か:写真、動画、アンケート、電子書籍などの追加コンテンツは、目標達成に効果があったか確認しましょう。

上記の視点で考え、成果を上げているコンテンツの特徴をつかみ、同じアプローチを今後のコンテンツでも再現してください。

ステップ#3:新しいコンテンツを公開するたびにゴールを決める

成果に導くコンテンツの特徴を明らかにできたら、次はそのコンテンツに類似したコンテンツをさらに作成し、さらに成果を上げる計画をしてみましょう。

Marketing strategy tracking sheet example3

まずは、コンテンツの成果データを高い順に並べ替えます。範囲を指定して、並び替えを行います。このとき、降順で並び替えをすると数値の高い順に並び替えることができます。

Marketing strategy tracking sheet example4

そして、すべてのコンテンツの全体的な平均を求めてください。次に上位15、13、11、9、7、5個のそれぞれのコンテンツの平均を求めてください。なお、コンテンツ戦略トラッキングシートには、これを自動的に行う計算式が組み込まれています。

さて、今後の計画は、高いパフォーマンスを出している上位コンテンツを再現することを前提に立てていきます。上位15、13、11、9、7、5個の平均を求めた目的は、今後6ヶ月間に公開するコンテンツを段階的に改善するためです。

つまり、今後半年間のあなたのコンテンツの作成は次のようなものになります。

  • 来月:上位15個と同等のコンテンツを公開する
  • 2ヶ月目:上位13個のコンテンツと同様の成果を上げるコンテンツを公開する
  • 3ヶ月目:上位11個のコンテンツと同様の成果を上げるコンテンツを公開する
  • 4ヶ月目:上位9つのコンテンツと同様の成果を上げるコンテンツを公開する
  • 5ヶ月目:上位7つのコンテンツと同様の成果を上げるコンテンツを公開する
  • 6ヶ月目:上位5つと同様の成果を上げるコンテンツを公開する

このプランで進めることで、毎回、より良いコンテンツを制作するためのスタミナを身につけられます。現実的に達成可能でありながら、大きな成長にフォーカスできるということです。

ステップ#4:今後6ヶ月間の月間目標を決める

さて、これまで公開してきた個々のコンテンツが、今後6ヶ月間の目標にどのような影響を与えるかは、おわかりいただけたと思います。

次はそのデータをもとに、月間の目標を理解しましょう。そうすることで、効果的なコンテンツを公開することでどれほどの成果を得られるか予想できます。また、もしもこれらの予測が期待していたよりも少なかった場合、公開頻度を上げるなどの対策を取れます。

目標のGoogle Analyticsカスタムレポートを開き、平均的な月のパフォーマンスのデータを3ヶ月分見つけてください。このデータは、チーム内で重要な指標だと位置づけた指標を使用します。過去3ヶ月のデータをシートの上ですべて足し合わせ、3で割ると1ヶ月の平均的なパフォーマンスが出ます。

平均を算出したら、新たなコンテンツを毎月何本公開するかを決めます。一貫したペースでコンテンツを公開することで、成果を高めることができるのです。ここからトップ15、13、11、9、7、5の平均値のデータを使って、公開すべき本数の具体的な目標数値を設定します。

 

トップ15、13、11、9、7、5の各平均数値から、全体平均の数字を引いてください。そして、その数値に毎月の公開頻度を掛けてください。さらに、その数値を平均的な月のパフォーマンスに加えます。すると、月毎に設定すべきゴールが算出されます。

Marketing strategy tracking sheet example5

もちろん、コンテンツ戦略トラッキングシートにはすでに式が挿入されているため、手作業で計算する必要はありません。もしも、ここで算出された結果が期待したほど大きくなかった場合には、より多くのコンテンツを作成する計画を立てる必要があるということです。

まとめ:データ分析して現実的で効果的な目標を立てる

ここまで、10倍の成長の目標設定の方法と、今後の計画の立て方について紹介してきました。ここで紹介した手順に従い公開したコンテンツのデータを分析することで、現実的で高い成果を生むコンテンツ作りの計画を立てられるようになります。今回は以上です。またお会いしましょう。

コンテンツ戦略トラッキングシート

複製してお使いください。(Googleへのログインが必要です)

https://docs.google.com/spreadsheets/d/18Ze7IYvBYN59Fdo3ODuRLH4O3O0VYXXiDjyIqnVfwDk/copy

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