あなたは個人事業主として商品やサービスを紹介するウェビナーを開催していますか?でも「ウェビナー中にスライドのせいで、しどろもどろになってしまった…」「時間配分がメチャクチャになってしまった…」なんてこと、ありませんか?そういった悩みを抱えているなら、スライドの作り方に問題があるかもしれません。ここでは、ウェビナーをスムーズに進めるための効果的なスライド作成テクニックを徹底解説します。
実はスライドは、ただ情報を表示するだけの”道具”ではありません。あなたの話をサポートし、ウェビナーを成功に導くための「相棒」なんです。優れたスライドは参加者の理解を助けるだけでなく、あなた自身の発表もサポートしてくれます。特に初心者の方でも簡単に実践できる、具体的な方法を3つご紹介します。あなたも自信を持ってスライドを使いこなし、ウェビナーを成功させることができるはずです。
やりがちNGスライド!ウェビナーが失敗する原因
まずはウェビナーのスライドでよくある失敗例を見ていきましょう。これらの失敗を理解することで、より効果的なスライド作りに繋がります。
失敗例1:画像だけのスライド
スライドを作るとき、ついつい、キレイな画像だけを並べたスライドを作りたくなってしまいますよね。特に、デザインに自信がある方は要注意です。画像だけだと、話す内容を思い出すための『手がかり』が少なすぎます。
特に、ライブ配信で緊張していると、何を話す予定だったか、頭が真っ白になってしまうことも。発表者ツールでメモや台本を見ながら話すこともできますが、それでも、スライドと台本を交互に見るのは大変。視線が泳いでしまったり、話すペースが乱れてしまったりします。
画像だけが次々と変わっても、話す内容との関連性が薄いと、参加者は飽きてしまいます。「この画像、何の意味があるんだろう?」「話がよく分からない」と思われてしまうかもしれません。見た目の良さよりも、あなたの発表をサポートするスライドであることを優先すべきです。
失敗例2:情報過多のスライド
逆に1枚のスライドに情報を詰め込みすぎるのもNGです。「とにかく伝えたいことをすべて載せよう」という気持ちはわかりますが、文字が小さすぎて読めない、どこを見ていいか分からないといった問題が発生します。
情報過多のスライドでは、参加者は混乱してしまい、あなたの話に集中できなくなります。また、情報過多のスライドを使うと、発表者自身もどこを説明すべきか迷ってしまい、結局スライドの内容を棒読みするだけになりがちです。これではウェビナーの魅力が半減してしまいます。
失敗例3:デザインに凝りすぎたスライド
綺麗すぎるスライド、凝ったデザインのスライドも実は要注意です。デザインに時間をかけすぎると、肝心の「伝える」という目的が二の次になってしまいます。派手なアニメーションや複雑なレイアウトは、参加者の注意を分散させてしまい、伝えたいメッセージが薄れてしまう恐れがあります。
スライドは、あくまでも”脇役”であり、主役はあなたとあなたが話す内容です。大切なのは、スライドがあなたの話をスムーズにサポートすることです。参加者に価値ある情報を届けるためのツールとして考えましょう。
ウェビナーをスムーズに進めるスライド作成の3つの方法
ここからは、ウェビナーをスムーズに進めるための効果的なスライド作成方法を3つご紹介します。それぞれに特徴があるので、あなたのスキルレベルや好みに合わせて選んでみてください。
方法1:スライドに「読み上げ原稿」を全て入れる
僕が最もおすすめする方法が、スライドに読み上げ原稿をすべて入れるというシンプルな方法です。特に初心者の方には最適です。その手順をご説明します。
まず、ウェビナーで話す内容を、スライドの各ページにそのままコピー&ペーストします。次に、必要に応じて文章をスライド用に調整します。長い文章は短くしたり、箇条書きにしたりして見やすくしましょう。最後にフォントサイズ、色、レイアウトを調整して、参加者にとって見やすいデザインに仕上げます。
この方法の最大のメリットは、話す内容を忘れる心配がないことです。スライドと話す内容が完全に一致するため、スムーズな進行が可能になります。また、特別なツールやテクニックが不要なので、初心者でも簡単に実践できます。
ただし、デメリットとしては、スライドが文字だらけになりやすいことと、棒読みになりがちという点が挙げられます。これを避けるためには、文字ばかりにならないよう適度に画像や図解を入れたり、箇条書きやキーワードを活用してスライドを見やすくしたりする工夫が必要です。また、棒読みにならないように、話す練習をしっかりとして、感情を込めたり抑揚をつけたりすることも大切です。
方法2:スライドに番号を振る
2つ目の方法は、スライドに番号を振る方法です。番号を振ることで、どこまで進んでいるのかを把握しやすくなります。これは時間管理やウェビナー進行の管理に特に役立ちます。具体的な手順としては、CanvaやPowerPointなどのスライド作成ソフトの機能を使って、スライドに番号を振ります。CanvaやPowerPointなどのソフトは、スライドに自動で番号を振る機能があります。
Canvaであれば「自動ページ番号」、PowerPointであれば「スライド番号」という機能を使えばOKです。この自動的なページ番号の機能を使えば、スライドの枚数を編集したり、順番を変更したりしても、スライド番号が自動で更新されます。
スライドに番号を振ることで、ウェビナー全体の進行状況を把握しやすくなります。今どのあたりを話しているのか、残り時間に対してペース配分は適切かなどが分かりやすくなります。また、トラブルや参加者からの質問があって一時的にスライドを戻したりした際にも、順番を間違えにくくなるという利点もあります。
方法3:スライドにキーワードだけを入れる
3つ目の方法は、実は方法1の応用とも言えるテクニックです。方法1で「読み上げ原稿を全て入れる」ことに慣れてきたら、徐々に文章量を減らし、最終的にはスライドに話す内容のキーワードやフレーズだけを記入するようにします。これは経験を積んだ上級者向けのステップアップ法と言えます。
この方法のメリットは、スライドがシンプルになり参加者にとって見やすくなることです。また、話す内容を自由に調整できるため、アドリブを利かせたり、参加者の反応を見ながら内容を変えたりする柔軟性があります。ただし、ある程度の話術や経験が必要で、初心者には難しい面があります。
話す内容を忘れてしまう可能性があり、時間配分も難しくなります。この方法を採用する場合は、キーワードを話す内容を思い出すための手がかりとして使うことを意識します。また事前に話す内容をしっかり頭に入れておくことが大切です。何度もリハーサルを重ねて、スムーズに話せるよう練習することをおすすめします。
プレゼンソフトの発表者ツールは使わない方が良い?
最後に、発表者ツールの活用について考えてみましょう。発表者ツールとはプレゼンテーションソフトに搭載されている機能で、前後のスライドを表示したり、台本を表示するノートなどが見える機能です。タイマーを表示して時間管理ができるものもあります。
発表者ツールには、手元で台本を確認できる、次のスライドを確認できる、時間管理ができるといったメリットがあります。しかし、初心者には操作が複雑になる可能性があるというデメリットもあります。発表者ツールは、メインのスライドのウィンドウと別に出てくることが多いです。
そのため、特にライブ配信では配信するウィンドウの設定が難しくなる場合もあり、予期せぬトラブルの原因になる可能性もあります。初心者の方は、無理に発表者ツールを使わなくても大丈夫です。慣れてきたら、発表者ツールに挑戦してみるのもいいでしょう。ただし、事前にしっかりと使い方を練習しておくことをお忘れなく。
まとめ:ウェビナーをスムーズに進めるスライド活用法
ここまでウェビナーをスムーズに進めるためのスライド活用テクニックを紹介してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- ウェビナーでよくある失敗例として、画像だけのスライド、情報過多のスライド、デザインに凝りすぎたスライドがある。
- スライドに「読み上げ原稿」を全て入れる方法は、話す内容を忘れる心配がなく、初心者に最適である。
- スライドにスライド番号を振る方法は、ウェビナー全体の進行状況を把握しやすく、時間管理に役立つ。
- スライドにキーワードだけを入れる方法は、スライドがシンプルになり参加者にとっては見やすいが、ある程度の話術や経験が必要である。
- 発表者ツールは便利な機能だが、初心者には操作が複雑になる可能性があるため、無理に使わなくても上記の方法で十分対応可能である。