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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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石崎力也(編集者)

オンラインコースのトピックを選択する方法

Last updated on 2021年2月3日 By 石崎力也(編集者)

今日は、オンラインコースのトピックの選び方についてレクチャーします。トピックの選択は、あなたのオンラインコースの成功を左右するほど重要なステップです。顧客が抱える問題を明確にし、その解決方法を提示する。ボリュームは抑え、できる限りシンプルに、明確に、熱意を込めて。この原則がなぜ有効か、そしてどの手順で行うべきか?Teachableチームのレーニングインストラクターのアドバイスをもとにした「見込み客の心に響くトピックの選択方法」を見てみましょう。

トピック選びがオンラインコースの成功のカギ

オンラインコースは、本などの従来のコンテンツと比べ物にならないほどに、受講者が変化するきっかけを提供するに適しています。また、オンラインコースで収益を生み出ことができれば、あなたのプラットフォームをさらに大きくしていくことができます。

そう、つまりオンラインコースによって生み出す収益が、プラットフォーム構築にかかるコストを上回り、その収益を使って骨の折れる作業を外部委託することが出来るようになるからです。もちろん、収益の一部を貯金に回してもいいですね。

僕の経験から言うと、オンラインコースの作成過程で最も大変なステップは「どのトピックをカバーするのか決める」ところです。その理由は、トピックの決定があなたのオンラインコースの成功、さらにはプラットフォームの成功を左右するからです。

しかし、心配は不要です。このレクチャーであなたは「初めてのオンラインコース作成で、どのトピックを選ぶべきなのか」という大きな問題について理解できます。そして、あなたを最適なトピックへの選択へ、成功するオンラインコースへと導きます。

今回は、Teachableチームのトレーニングインストラクターのアドバイスもとに、トピックの選び方について徹底的に解説しています。

ちなみに友人の山田どうそんさんは、いくらあなたが爪切りに詳しくても爪切りに関するオンラインコース を販売しても売れるわけがないと言っています。面白い表現ですが、的を得ています。世の中には爪切りに悩んでいる人はいないからです。問題が存在しない以上、それを解決する必要性もありませんから、オンラインコース にしたところで誰も購入してくれません。

見込み客の悩みと問題を理解する

早速本題に入りましょう。あなたが初めて作るオンラインコースにおいて扱うトピックを決定する際、どこからスタートしたらいいでしょうか。先に結論だけいうと、「あなたの見込み客がどんな問題を抱えているのかについて把握すること」です。

僕はこれまで何度も説明してきました。インターネットビジネスで成功するためには見込み客の問題を解決するだけでいいと。

オンラインコースを作ろうとする人が持つ、最大の誤解はなんだと思いますか?それは、実に多くの人が「どんな動画コンテンツを作るべきか」と悩んでいることです。はっきり言って、どんな動画コンテンツであるのかなんて、問題ではありません。受講者が気にかけているのは「そのオンラインコースを受講した結果、何を得られるか」ということです。

想像してみてください。あなたは何かを学ぼうと思い立ち、オンラインコースを探しています。色々な動画コンテンツがありますね。その中で、何に着目して申し込むコースを決めますか?「自分が学びたいことが学べるか」「自分の抱えている問題を解決してくれそうか」という視点から選ぶ人がほとんどではないでしょうか。逆に「『どんなボーナスがついているか』『誰が喋っているか』が最重要」なんて人はあまりいませんね。

つまり、オンラインコースで最も大切なのは、それを修了させたときに受講者が得られる結果や変化なのです。つまり、あなたが作るオンラインコースも見込み客の抱えている悩みにどうアプローチできるのか、それをはっきりとさせる必要があります。

あなたの見込み客の悩みは何なのか、彼らはどのような問題を抱えているのか。これを明確にすることで、どんなトピックを選んで、どんなオンラインコースを作るべきかが分かるでしょう。

オンラインコースのトピックを決める最初のステップは、まずは見込み客が何を必要としているのか研究し「あなたの見込み客が抱えている問題について把握すること」です。見込み客が抱えている問題を把握できましたか?

いくつかの小さなステップで問題が解決できると明示する

問題を把握できたなら、次は、選んだトピックをどうやって見込み客の心に響かせるかについて紹介します。

何度も言うようですが、受講者はオンラインコースのタイトルと内容を確認して「このコースを受けることで、何を得られるのか」「どんな人生に変わるのか」「今、自分が抱えている問題をどう解決してくれるのか」ということを第一に考えます。

そう、だから、あなたが選んだトピックを見込み客の心に響かせるためには、彼らが疑問に思っている問題を解決できるということを、明確に、そして簡単に理解してもらう必要があるのです。

これを見ているあなたのために付け加えておきますが、ここで、以前に行ったリサーチがとても価値のあるものになるでしょう。あなたが行ったアンケートの結果を振り返ってみてください。特に、2つの自由回答形式の質問について、見込み客から得た回答を持っていますね。1つ目は目標について、2つ目は問題や不満についてです。2つ目の回答「見込み客が抱える問題」を、あなたのオンラインコースで、できるだけ小さなステップで解決できるようにするのです。いくつかの小さなステップを組み合わせることで、1つのオンラインコースとしてまとめることができます。

コンテンツに関する3つのポイント

ここまでの説明を聞くと、こんな疑問が出てくるかもしれませんね。

「見込み客の抱える問題を明らかにして、小さなステップで解決させる必要があることはわかった。じゃあ、具体的に一体どんな内容を取り上げるべきか?」「オンラインコースで受講者を変えるような十分な内容を提供できているかどうか、どうやって判断するのか」。

お答えしましょう。「どんな内容が良いのか」という疑問は、ややざっくりとしているので、ここでは①適切なボリューム②適切な難易度③具体的に何に焦点を当てるべきか、この3つに分けて説明します。

#1:適切なボリューム

実は、オンラインコースのボリュームというのは、少ない方がいいんです。多くの人は最短ルートで結果を出す方法を知りたがっています。あなたも、できることなら何時間もビデオを見ずに、結果を出したいですよね。

あなたのやるべきことは、受講者が毎日、そして毎週、具体的に何をすべきなのかについて、細かく分析することです。そして、分析して出てきた事柄を、コースのセクションやモジュールに割り振ります。これだけです。

何度も言いますが、オンラインコースの量は少ない方がいいんです。

こうお伝えすると、こんな質問も多く寄せられます。「『ボリュームは少ない方がいい』と言うけれど、一体どれくらいの量が必要なのか?」これについての完璧な答えはないんですが、僕たちはその質問を受け取ったときにはいつも、5本から10本、もしくは6本から12本程度と答えています。

でも、覚えておいて欲しいのは、ノルマはないということ。「10本ないとダメ」ということではないんです。何度も言いますが、本当に大切なのは最小限の時間で結果を出すことです。

つまり、このように考えるべきだということです「最短ルートを受講者に提供するために、何本のビデオが必要なのか」。こう考えることで、大まかにビデオの本数を決められるでしょう。

ちなみに、これを見ているあなたは、まだオンラインコースを作ったことがないかもしれません。なので、あまり長いオンラインコースを作る必要はありません。できるだけ自分の中でのハードルを低くして、小さなコンテンツを作ることを意識しましょう。例えば、動画はたったの5本、レッスンもたったの5回で構いません。オンラインコースの利点は、後からいつでも追加することができる事です。なので、最初は出来る限り短く、小さなコンテンツを作りましょう。

#2:適切な難易度

さて、次はオンラインコースの難易度についてです。しつこいようですが、ここでも「できるだけ簡単にしてください」と言わなければなりません。受講者に、小さな成功を経験してもらうことが大切です。

ここで、先ほどの話に戻しましょう。もし、あなたが見込み客に対してアンケートを行ったなら、彼らの中で何度も話題になったテーマは何であったか、ご存知ですよね。そのテーマに対する解決策を提供できるような、ミニコースを作ってみましょう。

これは、このシリーズで何回も話してきたことです。すでに、あなたはメーリングリストを構築するための無料コンテンツを作成していますね。同じコンテンツを使って、それを有料の商品に変えることができるかもしれません。または、それに関連して解決できる、別の問題があるかもしれません。とにかく、初めのゴールは、最小限のボリュームで、受講者に対して価値と変化を与えることです。初めてのオンラインコースでは、受講者からの信頼を得ることが大切です。

また、オンラインコースは、あくまでビジネス戦略全体ではないということを忘れないでください。つまり、オンラインコースというのは「見込み客」が、あなたから有料の商品を購入する「顧客」に変化するためのツールなんです。実際の「顧客」にするために、オンラインコースを使って購入のハードルを下げるのです。

#3:何に焦点を当てるべきか

最後に、オンラインコースのどの部分に焦点を当てるべきかという問題についてです。オンラインコースにおいて焦点を当てるべきは、あなたが提供する変化です。これは、オンラインコースで最も重要なことの1つでしょう。

あなたのオンラインコースを受けた結果、受講生はどうなるのでしょうか?何を得られるのでしょうか?この点に焦点を当て、はっきりとに示すべきです。結果を証明できる数値があれば、さらに良いですね。どっちにしても、「どんな結果が得られるのか」ということが最も重要です。

「変化」という言葉について、ここでハッキリと定義しておきましょう。具体的にこの言葉について説明できますか?これは、テーマによって大きく違ってきますね。

以前のレクチャーで「Get 10,000 Subscribers」日本語では「10,000人の購読者の獲得方法」という商品について紹介しました。このタイトルは、ハッキリと商品の焦点が伝わってくる良い例ですね。この商品を購入すると、「購読者数を10,000人まで増やすこと」ができます。そして、オンラインコースではこの目標を達成するまで、しっかりサポートしてくれることが分かります。

ちなみにこの例は、全くもって簡単な目標ではありません。もちろん、あなたが初めてのオンラインコースを制作するとき、この商品と同じように難しいものを作る必要はありません。しかし、この商品と同じように焦点をハッキリと示すべきです。

わかりやすい例だと、「30日間で10キロの減量に成功する」というのでもいいですね。

もう1つ、焦点がハッキリとしたオンラインコースの素晴らしい例がTeachableにあります。そのオンラインコースの名前は「Learn How to Create a Digital Scrapbook in 30 Days(30日でデジタルスクラップブックの作成方法を学ぶ)」というものです。このオンラインコースのように期限や期間があると、「〇〇日間で、この結果を得られるのか」と受講者がすぐに理解してくれます。これは、とても良いテクニックですね。

2つの例はどちらもオンラインコースでしたが、もちろんオンラインコース以外のコンテンツでも利用できる技術です。コンテンツの焦点を決定する時には、まず「受講者にどんな変化を与えたいのか」を決めます。そして受講者が変化するまでの道筋を考え、その道筋を小さな結果ステップとして提供すれば良いのです。自分の中ではっきりとしたコンテンツの焦点を持っておけば、うまく作ることができるはずです。

ここで一旦、振り返りましょう。初めてのオンラインコースは、「できるだけ小さなボリュームで」「できるだけ簡単に」「受講者がどんな変化を得られるかをはっきり示す」ことが大切です。

台本はいらない、熱意を持って語りかける

さて、ここまでで具体的なトピックの選び方について学びました。次はどんな作業に入るでしょうか?「詳細な計画表と、動画で喋るための台本を作る」そう予想する人もいるかもしれませんね。

実は、初めてのオンラインコースには綿密な計画表も、きっちりとした台本も、必要ありません。あなたがやるべきことはひとつ「できるだけシンプルなオンラインコースにする」ことです。これが正直なところ、最善な方法であり、成功するために最も簡単なコツでもあります。

初めてオンラインコースを作るときは、誰もが「洗練されて生産性が高いものを作らなければ」と考えてしまいます。しかし、洗練さや生産性は最も大切というわけではありません。何より一番大事なのは、あなたが情熱を持って話すということです。だから、文字通り、台本を読んでいるような喋り方である必要はありません。それよりも、熱心かつ心を込めて、受講者の目を見て話すかのような喋り方が必要です。その方が、受講者も真剣にオンラインコースを聞いてくれるでしょう。

これは、バリュー・プロポジションを見返す良い機会かと思います。オンラインコースの焦点が、あなた自身のバリュー・プロポジションに深く関係しているということをチェックしてください。もし、バリュー・プロポジションに基づいてオンラインコースができているのであれば、すでにあなたはその分野の専門知識を持っているはずです。逆に言うと、自信を持って教えるためには、ある程度の予備知識がないといけません。

そして、一語一語が書かれたような細かい台本は必要ないです。ビデオなので、気に入らないところがあったなら後から修正することもできます。大本通りじゃない方が自然に聞こえるし、受講者からもウケるんです。

裏話ですが、僕がこれまで提供してきた動画の半分にはスクリプトがあり、もう半分にはスクリプトはありませんでした。この動画についても、細かい台本はありません。もちろん参照できるあらすじはありますし、カバーすべき質問についてきちんと答えられているかは確認しています。でも、台本があるわけではありません。

僕らは経験上、このやり方がとても自然で、受講者にとっても良いということがわかっています。僕たちみたいに、事前に多くの詳細な決め事をしないで、すでに前提知識を持っている分野から話せるようにすることがおすすめです。そうすることで、より親しみやすいオンラインコースになるでしょう。

まとめ:受講者にとって役立つトピックを選ぶ

さて、ここまででオンラインコースのトピックの選び方についての案内は以上です。

最後にひとつだけ覚えておいて欲しいのは、何よりも重要なのは、何かを選択したら、それを必ず実行すること、ということです。

初めてのオンラインコースを作る際、「完璧なトピックを選ばなければ」と考えてしまう人は多いです。でも、あなたが何をテーマとすれば人々を助けることができるのか分かっているのであれば、それで十分です。何か1つの問題に焦点を当てることもできますし、大きなテーマの中でいくつも焦点を見つけて複数のオンラインコースを作ることもできます。

別に、あなたが今選んだオンラインコースのトピックで一生コンテンツを作っていくわけではありません。重要なのは、受講者にとって役立つトピックを選ぶということだけです。トピックは、決まりましたか?決まったならば、今すぐに作業を始めましょう。

このプロセスについて、何か質問はありますか?アドバイスを参考にして、独自のオンラインコース・トピックを選択し、新しい商品の焦点を、このモジュールのワークブックに書き残してください。もし何か質問があれば、コメント欄で教えてくださいね。準備ができたら次のビデオに移りましょう。

引き続き、僕たちがあなたの考えをオンラインコースに変えるための案内をします。

高額商品を売る!成長シナリオの作り方

Last updated on 2019年12月6日 By 石崎力也(編集者)

はじめに

高額を支払ってでも満たしたい顧客の欲求は何か?ニッチなホット客にアプローチするためには、顧客を徹底的に知っておく必要があります。顧客を知るために最も手っ取り早い方法は、自分の商品を既に購入してくれている顧客に、なぜ自分を選んだのかを根掘り葉掘りヒヤリングすることです。そして、そのヒヤリング内容を分析し、顧客が望んでいる変化と、顧客が実際にイメージできる理想に向かうプロセスを『顧客の成長シナリオ』としてまとめておくことです。

この成長シナリオは、無料の情報提供の段階から、プロモーション、購入いただいた後のレクチャー、サポート、アフターフォローまで、顧客にどう関わっていくのかを考える上での基本情報となります。ですので、是非、この『顧客の成長シナリオ』を作ることに取り組んでくださいね。

顧客への徹底ヒヤリング

顧客ヒヤリングの準備

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まず、ヒヤリングシートをダウンロードしてください。こちらのシートに沿って顧客のヒヤリングをしていただくわけですが、建前のヒヤリングではなく、本音の本音を引き出すことが重要です。ですので、ヒヤリングは、何かあらたまった感じで行うのではなく、ヒヤリングを受ける方がリラックスして本音で話しができるように雰囲気づくりをすることが大切です。

例えば、顧客の正面に、膝を付き合わせて座ったとしたら・・何を言われるのか、構えてしまったりしませんか?答える方も、良い答えをしなければならない、と無意識に思ってしまうので、本音が引き出せません。ですので、少し斜めに、カタカナの『ハ』の字型に椅子を置いて座るとか、工夫をしてください。

それから、メモをカリカリと取られると、それだけで緊張が増します。ですので、メモを取るよりも、録音して、文字起こしをして、後から分析の時間を取るようにします。ヒヤリング時にはヒヤリングに徹するようにしてください。

また、ヒヤリングの意識が強くなり過ぎると、顧客を質問攻めにしたりしがちなので、あくまで雑談のような感じをキープするように心掛けてください。雑談です。あくまで、雑談。なので、自然体で話をできる雰囲気が、とても重要です。

まず最初に、ヒヤリングする意図を伝えます。何を聞かれるのかな、と身構えている顧客をリラックスさせて、何を言っても大丈夫なんだ、ということを認識してもらうことが目的です。例えば、こんなことを伝えてください。

『今回はご協力いただいて、本当にありがとうございます。このヒヤリングの目的は、この商品・サービスを使っていただける◯◯さんのような素敵なユーザーさんを、もっと増やしたいと考えたからです。◯◯さんは、この商品・サービスのヘビーユーザーであり、素晴らしい成果も出されています。ですので、まず最初に、◯◯さんにヒヤリングさせていただくのが一番良いかなと考えました。

◯◯さんのような素敵なユーザーさんを、もっと増やしていきたいので、良いところだけではなく、不満な点、改善した方が良い点、他社よりも悪いと感じている点なども、率直に聞かせていただければ、とても嬉しいです。』

特に、マーケティングやプロモーションに使う『お客様の声』のように公開する事はないので、良いことばかりを言う必要はなく、むしろ、忌憚のないご意見を伺わせてもらった方が良い、と言うことを、素直な言葉で伝えるようにしてください。

ヒヤリングの最中は、表面的な回答に満足することなく、どんどん深掘りをしてください。例えば、『他にはどうですか?』『例えばどんなことですか?』『具体的には何ですか?』『・・と言うと?』と言う風に、顧客の回答に対して、質問を重ねていくことで本音にたどり着くことができます。

顧客が回答してくれていることには、必ず、そこに至るストーリーが含まれています。そのストーリーこそが、商品・サービスを受ける側の思考や行動のプロセスそのものを示唆しています。ですので、顧客のエピソードやストーリーを引き出すことが、とても重要なヒヤリングのポイントになります。

商品・サービス購入前

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それでは、質問事項と共に、解説をしていきますね。商品を購入する前の状態をヒヤリングするポイントは、どんな悩み・不安・欲求を抱えていたか、と言う点を詳細に聞いていきます。また、この中で、他社の商品・サービスを試してみた結果についても情報収集をしてください。

Q1:商品を買う前に『知っている』と思い込んでいたことは何ですか?

顧客は自分の知識、経験に基づいて、これから学ぼうとすることを類推します。初めてのことを学ぶ場合は、全く白紙の状態から学ぶ方が、実は効率が良いのですが、ちょっと知っているとか、何となくあれと一緒かな、なんて思ってしまったりします。また、業界や商品に対して、誤った認識、先入観を持っていることも多々あります。

ですので、顧客が商品を買う前に、どんな思い込みや「知っている」と思っていたことがあるのかを聞き出していきます。例えば、『プロダクトローンチは怪しい』とか『高額商品には詐欺が多い』など、何の根拠もない思い込みがあったりします。

Q2:どんな問題や欲求を持っていましたか?

顧客が商品・サービスを購入前に悩んでいたことや、抱えていた問題、最終的にどのようになりたいと言う欲求を持っていたかをヒヤリングします。出来るだけ具体的に、また、顧客の言葉をそのまま聞き出すようにしてください。

Q3:商品・サービスや業界に対して、どんな疑問を持っていましたか?

顧客は、基本的に初めて出会う業者や商品・サービスには疑いの目を持って見るのが普通です。どんな点が怪しいと思っていたのか?「調子の良いことを言っているけど本当かな?」などと感じたのは、どんなことだったのか?など顧客が持っていた疑問を聞き出してきます。

例えば、『セールスレターで調子の良いことを書いてあるが、ほとんどはウソだ』『お客さんの声に出ている人は、お金をもらって喋っているだけだ』などがあるかもしれません。

Q4:どこから(誰から)その情報を聞きましたか?

友人から、雑誌から、書籍から、Webサイトから、 TVからなど、顧客が信じている情報源がどこにあるのかを聞き出します。その結果から、顧客が何を信用するのかを把握します。顧客が事前に持っている情報の範囲を知ることは、とても重要です。

なぜなら、聞いたことのない言葉を使っては、何をどう説明しても理解されないから。また、顧客の思い込みを真っ向から否定すると、否定された、と言う印象だけが残り、他の言葉を受け付けてくれなくなったりします。ですので、顧客の現状を認めつつ、顧客の知っている言葉で、顧客が信頼する証拠を見せつつ、商品・サービスの内容を伝えることが必要になります。

Q5:抱えている問題を解決するために、欲求を満たすために、これまで何を試してきましたか?

ほとんどの場合、顧客が自分の商品・サービスにたどり着く前に、何らかの対処を試みているはずです。そして、その方法では問題が解決できなかったり、欲求が満たせなかったから、自分の商品・サービスを購入したはず。この設問から、何と比較されるのかを把握し、着実な反論処理を準備することができます。

Q6:これまで試してきた商品・サービスがダメだと判断した理由は何ですか?

顧客は、これまで試してきた商品・サービスについて、自分を正当化するために『不満な点』『使えない点』『役に立たなかった点』を指摘します。それは、事実として本当かどうかは分かりませんが、顧客の言い訳に共感し、顧客の責任ではないことを主張することで、価値観が同じだという認識を持ってもらえます。

Q7:これまで試してきた商品・サービスをどう改善してほしいですか?

ダメな点が把握できて、こう改善すればいい、という点がわかれば、自社の商品・サービスに反映し、そこを訴求することで着実に売れる商品になる可能性が高まります。顧客は、基本的に購入前は購入に対して否定的な立場に立つので、「買う理由」を増やすよりも「買わない理由」を無くしていく方が重要です。

商品購入段階

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商品の購入を決定する段階では、多くの場合、本当にこの商品で良いのか、この金額は妥当なのかといった葛藤が顧客の中で渦巻ます。この葛藤の内容がわかれば、高額商品であっても売れるポイントを特定することができるようになります。

Q8:この商品を買おうかな、と思ったきっかけは何ですか?

いつ頃、どんなきっかけで、購入しようかなと思い始めたのか?それは、顧客がホット客に変化した瞬間でもあります。その瞬間が無ければ、顧客が商品・サービスを買う決断をすることはない、重要な事項です。

Q9:最終的に、この商品・サービスを選んだポイントは何ですか?

意思決定は、基本的には感情的に行われ、その後、論理的に正当性を検証していくというプロセスが脳内で行われます。一方で、論理的な理由づけがうまくできなければ、大抵の場合は、購入を先送りするという行動になりがちです。買うことを決定する瞬間に、確かに購入する価値があるという理由がセットで明示されている必要があります。

<価格設定><競合他社比較><購入のタイミング><相談した人>についてヒヤリングする中で、本音を引き出すことが重要です。例えば、論理的な比較検討をした上で、最後の決め手が何だったかというと、『人柄』とか、商品説明をしている時の『声』だったり、『相談しやすそうな雰囲気』だったり、実は、予想もしなかったことが決め手になっていたりします。逆に、決め手がわかれば、それを前面に押し出していくという戦略も取れます。

是非、この最終的に決めたポイントの『本音』の部分を引き出してください。

商品購入後

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商品を購入していただいた後、商品・サービスを使った結果、顧客がどのように変化していったのかをヒヤリングすることで、実際の効果を確認することができます。また、その中で、改善するポイントや、予想もしなかった良い点などが見つかることも多く、高額商品を販売するためのポイントが見つかることもあります。

Q10:この商品・サービスを購入して、どんな変化がありましたか?

高額商品は一つの問題を解決するだけではなく、顧客の望む理想の状態を得るまでの中長期的なサポートをするものになります。ですので、「短期的なゴールを達成できたか?」「中長期的なゴールを達成できたか?」の両方をヒヤリングします。また、「実は誰にも言えないが密かに求めていたものは手に入ったか?」と質問することで、本当の欲求を顧客に言語化してもらう機会を得ることができます。

Q11:もし、この商品・サービスを購入していなければ、どうなったと思いますか?

もし、この商品・サービスに出会っていなければ、多分、顧客は別の道を歩んで、最悪の事態になっていたと想像します。具体的に最悪の想定をヒヤリングすることで、購入した場合と、購入しなかった場合の、二つの道を訴求しやすくなります。

Q12:今後、どんな生活がしていきたいと思いますか?

理想の未来をたずねる質問です。理想の状態とは、何かを達成した瞬間ではなく、長期、広範囲に持続する生活を的確に描写することで、多くの人を巻き込むビジョンを形成することができます。商品・サービスによって問題や悩み、不安を解決し、欲求が満たされた結果、顧客はどのようなことに時間を使い、お金を投下していくことを理想としているかをヒヤリングすることで、さらなるバックエンド商品の開発や、新たな視点でのサービス提供につながっていきます。

Q13:この商品・サービスが意外と良かったポイントは何ですか?

顧客が評価していることは、自分自身が商品・サービスを開発した際に想定していたことと違う可能性があります。あるいは、一つのことが改善した結果、相乗効果で関連した事項が改善するということは普通に起こります。ここをヒヤリングすることで、商品を改善したり、訴求ポイントを増やしていくことができます。

「ドリルを売るな!穴を売れ」by セオドア・レビットのように、穴を開けることの重要性や、その効果を訴求することで、結果的にドリルが売れるのは紛れもない事実です。

Q14:この商品・サービスの悪いところは何ですか?また、合わない人はどんな人でしょうか?

商品・サービスの悪いところや、購入するのに向かない、合わない人についてヒヤリングすることで、フィルターを作成する情報を得ることができます。万人に合う薬はありません。万人に効果のあるノウハウもありません。合わない人に販売することで、無用なクレームを受ける必要はないので、最初からフィルタリングしてしまう方が効率的です。

Q15:この商品・サービスを他の人に勧めるとしたら、なんと言いますか?

商品・サービスを他の人に勧める時の言葉をヒヤリングすることで、何に一番効果があると顧客が認識しているのか、どう言った言い方が訴求しやすいのか、が理解できます。ですので、勧めるとしたら、どのポイントを、どんな言葉で、という風に具体的にヒヤリングすることが重要です。

また、逆に、勧めにくいとしたら、それは何故なのか?どんなツールや手段があれば勧めやすくなるか、ということについても聴取しておくと役に立ちます。

顧客が着実に変化する「成長シナリオ」の作り方

さて、高額商品には、顧客の変化量が大きいことが必要です。こんなに大きな変化をするなら、これぐらいの金額を出して当然、と思われるぐらいの変化量をオファーすることが必要。でも逆に、その大きな変化を起こすためには、根本的な部分、意識で言えば顕在化している部分だけではなく、潜在意識の部分に変化を起こす必要があります。

最初に大切なことをお伝えします。変化というのは、現状があって、到達する目標があって、そのギャップが変化だということ。つまり、現状を決めて、到達する目標がないと変化というのは到底できないということです。

多くの商品・サービスが、何を教えるか、どんなメソッドがあるか、ということにフォーカスを当て過ぎていて、方法論ばかりになっている可能性があります。この場合、どんな状態からどんな状態へ変化するのか、この重要なポイントが不明瞭なまま、商品・サービスを販売したりすることになります。

高額商品は、ある意味、究極のニッチを目指すものです。特定のお客さんの状態を想定し、ゴールまでの変化をしていただく。つまり、BeforeとAfterを明確に決めることが先決であって、その変化が実際に起きるのであれば、そのためのメソッドは、ある意味、なんでも良いと言えるかもしれません。ですので、まず、成長シナリオを描く時には、お客さんのBeforeの状態と、Afterの状態を明確に定義することから始めてください。

次に大切なことは、変化の勾配を決めること。あまりにも急勾配だと、お客さんがついて来れない可能性があります。逆の勾配が低すぎると、お客さんが変化を実感できるまでに長い時間が必要になるため、効果が出ないと言って途中で止めてしまう方が出てしまうかもしれません。

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勾配の設計に重要なことは、お客さんの属性です。急勾配でもついていける、という方を対象とするのか、ゆっくりコツコツ型の人を対象とするのか、それを決めることが必要です。逆に言えば、対象者の属性を決めない限り、変化の勾配の設計は出来ないと言うことも出来ます。

私は、サラリーマンから起業を目指す方のサポートもさせていただいていますが、意識の上では急勾配を目指しているものの、変化することに恐れがあって、なかなか効果を出せないと言う方が一般的です。

今すぐ、結果が欲しい。でも、急に変化してしまうのは恐い。今すぐ結果が欲しいから、3ヶ月でゼロから月収30万円、と言うようなキャッチコピーを見ると、つい心が揺れてしまう。一方で、サラリーマンの生活を全く変えずに、ビジネスの活動を突っ込めないか、と言う、少し考えたら無理だとわかることを、一生懸命やれば何とかなる、と考えてやろうとします。

つまり、結果を焦り、その割に必要な行動は出来ず、楽に結果が出る「やり方」を求めて別の商品・サービスに手を出していくと言う悪循環を繰り返すことになります。でも、逆に、お客さんがそう言う行動傾向にあることが分かっていれば、最短距離を歩んでもらうために、どのタイミングで、何を伝え、どう行動してもらえれば良いのか、商品・サービスを提供するサイドとして工夫して、事前にプログラムの中に入れておくことが出来るはず。

着実に成果を出してもらう『成長シナリオ』を作るために手順をお伝えします。

  • Before、Afterを明確に定義する
  • 変化に要する期間を設定する
  • 必要な行動ステップに分解する
  • 一つ一つのステップを更に細分化する

この工程で、成長シナリオに実現するプログラムが出来上がります。この後に、実際に顧客ヒヤリングで得た情報を元に、実際に顧客になり切って、プログラムの実行をシミュレーションしていきます。重要なことは、顧客の現在の生活の中で、それが出来るかどうか?そして、その時、顧客が何を考え、その時点での顧客は、次にどう行動しようとするのか、と言うこと。

ステップを細かく切るのか、大きく切っても大丈夫なのか、それを実際の顧客を想定して調整していくこと。自分が対象とする顧客にとって、最適の階段を作り上げること。これが「階段理論」と名付けた顧客の成長シナリオの完成を意味します。

既に、ビジネスに成功している方ほど、成果を出すのは容易になります。なぜなら、行動すれば結果が出ることを知っているし、自分の行動の癖や時間の使い方なども熟知し、自分の行動を自分でコントロールすることを当たり前に出来るようになっているから。ある意味、無駄の無い、とてもシンプルな生活をされているので、ステップを明示すれば勝手に自分で登って行ってもらえるぐらいです。

逆に、ビジネスで、まだ、あまり成果が出せていない方は、やり方を明示しても、それだけでは行動しません。生活そのものが複雑で、色んなことに気を使いながら生活をしているので、提示したプログラムのステップを単純にこなすことが難しいからです。

あなたのビジネスの対象は、どんな層でしょうか?ビジネスに既に成功している方を対象にすると、より高額に設定しても、着実に成果が出るなら投資をしてもらえます。つまり、ビジネスはより楽に出来るし、クオリティを高い水準でキープしていさえすればいい。

ただ、成功者を対象とするビジネスをするためには、自分が、その専門分野で、トップと認知される必要があります。そして、自分自身も、専門分野のトップとして、シンプルに、より専門性をとんがらせていく必要があります。

もし、あなたが、高額の商品・サービスを設定するのが始めて、と言うレベルであれば、専門分野のトップとしての認知も、まだ十分では無いかもしれません。そうだとすれば、対象は自分自身のレベルよりも、ほんの少し下に設定したうえで、その対象の方たちの生活を想定しながら、変化の勾配を調整していく必要があると言うことです。

「変化の勾配」の設計は、高額の商品・サービスを何度もリピートしてもらえるほどのクオリティに磨き上げていくうえで、とても重要なファクターになります。だからこそ、自ら実践し、そのプロセスを経験し、自分を磨き続けて人である必要があります。

どこかで学んだメソッドを、単に高額にしてプロモーションすればいい、と言うことではありません。一発屋になりたいのなら別ですが、持続可能な豊かさをクライアントと分かち合う世界へ到達したいのであれば、まずは、自分を磨き、その経験をクライアントにシェアして成果を出してもらい、目指す高みに登って行っていただきたいと思います。

顧客の変化をセルフチェックする仕組み

「変化の勾配」を設計する中で、階段理論に沿って顧客に登っていただくステップを切っていくわけですが、多くの場合、顧客にとって初めて登るステップです。ですので、どんな変化が起きているのか、どう言う状態が、順調にステップを登っている状態なのか、不安になる方が多いのも事実です。

顧客は、高額を支払って、必要な時間を投資して、プログラムを進めていきます。つまり、大きなリスクを背負ってプログラムを進めている状態と言うこともできます。ですので、自分がプログラムを正しく消化できているかどうか、常に不安な状況に置かれていると言うことを理解しておく必要があります。

ですので、顧客が自分自身が、一つ一つのステップを着実に登れたのかどうかを確認する手段と基準を明示しておくことで、顧客自身で、自分の状況、進捗を把握することが出来るし、自分の行動や小さな成果を認めることで、次のステップに取り組む意欲を高めることもできます。

さて、では何を持って一つのステップをクリアしたかと言うことなのですが、定義する場合は次に上げる要素を明示してあげてください。それは、具体的な作業項目と、その完了や評価基準です。

例えば、何かオンラインで提供されている特定ツールのアカウントを開設した、と言うと具体的ですね。そして、それは測定可能です。アカウントを開設したか、開設していないかと言うのは、誰が見ても明らかです。なので、判断基準に迷う要素がありません。

逆に、そのオンラインツールに習熟する、と言うステップを設定したとしたら、それをクリアしたかどうかを判定するのは至難の技です。ツール自体は特定できますが、習熟という曖昧な言葉では、どれぐらいのことが理解できればいいのか、どんなことが出来るようになればいいのか、具体的な成果が出たかどうか、どうすれば判断できるのかがわからないからです。

ですので、そのオンラインツールで、どういう状態が再現できれば、そのステップをクリアできたことになるのか、具体的に基準を明確にすることが必要です。これは大切だというレベルではなく、必須事項です。

基準を明確にするコツは、YesかNoかで答えられるまでに基準を突き詰めて提示することです。習熟する、というステップであれば、この画面が出たらOK、とか設定画面のキャプチャーを明示して同じ状態になること、という風に基準を明示すれば、その状態に到達したかどうかを、顧客はYesかNoかで明確に答えることができます。

各ステップにこの達成基準を明示することで、顧客は着実にステップを登って行ってくれるようになります。作業的には、確かに面倒です。自分でも不明確なままにしている基準が、もしかしたら見つかってしまうかもしれません。でも、高額シフトを現実のものにするのであれば、面倒な作業であっても必ず取り組んでください。

継続してもらう心理サポート

プログラムを継続してもらうためには、プログラムを継続してもらうためのサポートが必要です。この前のレクチャーでも述べたように、一つ一つのステップを最適な大きさに切って、そのステップをクリアしたかどうかを判断できる基準を明示することは重要です。なぜなら、顧客はどこまで出来たのか、出来ているのかどうかを常に不安に感じているものだからです。

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例えば、ビジネスの構築を山登りに例えるとします。山の麓からしばらくの間は、あまり勾配のない森の中の道を歩いていくことになります。視界は広がりません。延々と森を歩いているだけ。道は続いているけれど、本当にここを歩き続けて行って頂上に辿り着けるのか、なんか不安になったりはしないでしょうか?

でも、そういう時に、地図に出ている目印が出てきて、地図上で、ああ、ここまで来ているんだ、ということが確認できたとしたら、そして、次のチェックポイントがどこにあるのか、そこまでどれぐらいの距離があるのか、どれぐらいの時間がかかりそうなのか、それがわかったとしたら、安心するとともに、また歩いて行こう、という気になれるのではないでしょうか?

ビジネスの構築は、ある意味、多くの雑多な作業項目をやり切ることが必要です。ですので、ある一つの頂上、即ち成功した状態に至る地図を手にすることはとても重要なことです。なぜなら、道に迷ったら、なかなか頂上に到達することが難しいから。山の麓から頂上を見ることは、なかなかできません。

山は近くに近づければ近づくほど、全体を見ることが出来なくなるからです。そして、山登りを始めてから、頂上を見ることが出来るのは、山登りの終盤でしかありません。実際に日本アルプスなどに登ったことがある方にはよくわかると思いますが、頂上が見えてからが案外長かったりしますし、頂上だと思っていたピークが実は頂上ではなく、まだまだ先に本当の頂上が見えたなんてことが何度もあります。

だからこそ、地図とともに、自分がどこにいるのか、どこまで進んだのか、この道で良いのか、ということを確かめる方法を持っていることが大事なんです。明確な、そして、無理なく着実に登っていけるステップを作ってください。そして、そのステップをクリアしたかどうか、明確にわかる基準を明示してください。それが、顧客がプログラムを継続してくれるために必要なサポートの一番大きな要素になります。

それから、これから述べることは依存的な顧客を増やすのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最後まで聞いてください。顧客は、商品・サービスを購入する時には、やる気100%以上になっていることが普通です。しかし、実際にステップを登り始めると、何かにつまずいたり、想定外に他の仕事を忙しくなったなど、やる気を削いでしまう出来事が起きたりします。

つまり、不調の期間が必ずあるということなんです。そんな時、行動しないと結果は得られません、という言葉を投げかけられたとしたら、ますますやる気になれないという状況を招くこともあります。

高額の商品・サービスになればなるほど、顧客は自分がどう扱われているかということに敏感になっています。心理的に言えば、常に自分に配慮してもらえている、自分を特別なものとして扱ってもらっているということを確認したい、という風になっている可能性があるということです。経験上、例えば6ヶ月コースであれば3ヶ月目あたりに最初の波が来たりします。

ですので、オートで購入者向けのステップメールを出しているのであれば、3ヶ月目に、もし不調になった時は、こういう風に対処すればいい、というようなメールを設定しておくといいでしょう。そのメールを受け取ることによって、顧客はプログラムへの信頼感を格段に高めてくれて、その後のプログラムを完了してくれる確率が高まります。なぜなら、そんなことはプロセスを経験していなければ、わからないことだから。だからこそ、高額を支払って良かったと思ってもらえる要素だから。

顧客の満足度は、エモーショナルな部分が9割だと考えてください。どんなに機能的に、内容の良いコンテンツを提供したとしても、プログラムをコンプリートすることに対しての配慮が欠けていれば、感情面の満足をしてもらうことは出来ません。しかも、プログラムをコンプリートできなくなるのですから、機能的にも満足してもらえなくなる可能性が出ます。

ですので、顧客が何かにつまずくことも含めて、顧客の成長シナリオを描くようにしてください。そういった、顧客の実態に合った配慮もまた、高額商品・サービスの価値であると考えてください。もし、高額の商品・サービスの中に、VIP向けの超高額商品を準備するのであれば、VIP客を定義し、一般客とどのように異なる待遇をするのかを決めておくことが必要です。

当然、リストを分け、提供する情報も、より深く、親密性が高く、あるいは専門性の高い上質な情報提供を行っていく必要があります。無料のトラフィックを広く集める場合は、接触頻度が必要でした。例えば、メルマガであれば毎日届けることが必要です。開封される、されないに関わらず、毎日届いていたということが重要だったりします。

でも、既に高額商品を買ってくれたり、継続的に商品・サービスを利用してくれているVIPに対しては『量より質』の戦略が有効です。そして、質を考える上で、特に高額になればなるほど、エモーショナルな『質』を大切にするようにしてください。

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