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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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石崎 力也

初心者が失敗を避けてサブスクを運営を始めるための10のコツ

Last updated on 2023年10月18日 By 石崎 力也

あなたはこれからサブスクや月額課金のコミュニティを運用するのに、なるべく失敗を避けたいと思っていませんか?多くの人が陥ってしまう初歩的なミスを避けて、長く続くサブスクを作りたいと思っているはずです。そこでサブスクビジネスの先進国である英語圏の知見をもとに、継続的に収益を上げられるサブスクの始め方をお伝えしていきます。

初めてサブスク型のコンテンツを作り運営していく場合、色々な不安がよぎるはずです。サブスクのコンセプトはこれで正しいのか?お金を払って入ってくれる会員はいるのか?コンテンツは会員に喜んでもらえるのか?といったことも気になるはずです。サブスクの運営を本格的に始める前に知っておいてほしいコツを10個集めました。これからそれらを1つずつ紹介します。

コツ1. 自分が夢中になれるものを選ぶ

会員はあなたのサブスクのテーマに興味を持って集まってきます。彼らは自分の抱える問題を解決したいと考えていたり、自分の理想とする姿へ近づきたいと思ってサブスクに入ってくれます。しかし同時に運営するあなた自体にも興味を持ってくれています。あなたが情熱を傾けている姿に人は引き込まれるという側面があります。

例えばオンラインサロンを思い浮かべてください。堀江さんやキンコンの西野さんなど、彼らは思いっきりパーソナリティで勝負しています。西野さんが夢中になって絵本を作っている。その情熱に惹きつけられて彼のオンラインサロンに入会するわけです。

Membership herbmentor2

また英語圏にはちょっと変わったサブスクもあります。HerbMentorはハーブを使って自然療法や健康維持を目指すためのサブスクです。作ったのは個人のJohn Gallagher(ジョン・ギャラガー)さんです。2004年から約20年も続いているメンバーシップサイトです。

Johnはもともと植物やハーブについての興味が強く、1人でハーブに関する勉強を何年も続けていました。夢中で研究してしまうほどの情熱を持っていたのです。またその知識を家族にも活かしていました。まだ小さかった自分の子どもたちに、自分のハーブの知識を使って食べ物や漢方を与えていました。

この知識を自分の家族以外の人の役に立てたい。もっとハーブの力を使って多くの人の健康維持に貢献できるはずだと考えたのです。彼のハーブへの情熱はこうして月額制のメンバーシップサイトになりました。彼のサイトを見るとそういった情熱が本当に強く感じられます。彼の情熱に惹かれて入会したメンバーは5,000人です。情熱が人を引き付けるという素晴らしい例です。

このようにあなた自身が情熱を感じられるテーマを選ぶことをオススメします。お金になるテーマだけで選ぶと後々しんどくなります。定期的にコンテンツを出すのを楽にするためには、夢中になれるテーマを選ぶのがベストです。またその情熱は会員にも伝播していきます。あなたが夢中になって作ったコンテンツは、会員のことも夢中にしてくれます。

コツ2. 自分のアイデアが正しいかチェックする

自分のアイデアを早めに形にして市場に出してみましょう。それが果たして市場に受け入れられるのかどうか、アイデアの段階では分かりません。アイデア段階で最高だと思えても、見込み客が実際にお金を払ってくれるかどうか。自分のアイデアを市場を通して検証するんです。

これをやるのに一番良い方法は、サブスクの初期メンバーを割引価格で募集することです。例えば、自分が持っているコミュニティやフォロワーに自分のローンチするサブスクのビジョンを語ります。そして、彼らに自分のサブスクの初期メンバーとして参加しないか?と誘ってみるのです。

Membership Tasha Cochrane wealth

これはTasha Cochrane(ターシャ・コクラン)が行った方法です。 彼女は個人向けのファイナンスに関するサブスクをつくりました。最初のメンバーを募集する際に初期メンバーを有するローンチ方法をとったんです。結果的に30人もの顧客が彼女のサブスクに参加してくれました。

初期メンバーには継続する限り、ずっと割引価格で居続けられるようにします。それ以降の参加者には正規価格を提示します。これはグランドファーザープライシングと呼ばれる方法ですが、初期メンバーが入りやすくまた抜けにくいという素晴らしい戦略です。まず自分のアイデアが正しいかを検証する際には、この初期メンバー価格を使って販売してみてください。

コツ3. 魅力的な名前をつける

忘れられがちなことですが、サブスクの名前を魅力的なものにするというのも重要なポイントです。カッコ悪い名前や、発音しにくい名前はサブスク自体の商品価値を下げてしまいます。例えば僕の運営するサブスクはCashLabという名前です。最高の名前かどうかはわかりませんが、短くて呼びやすい名前です。またオンラインコースでお金を稼ぐというテーマにもマッチしています。

もしこれが「石川県で生まれた僕が教える最強のオンラインコース大学」みたいな名前だったらどうでしょうか?ハッキリ言ってダサいし、長すぎて覚えられません。このようにたかがネーミングと思ってしまいますが、意外とサブスクの名前は商品の魅力と関係しています。 もちろん名前だけ良くてもダメですが、名前に気をつけると言うことも念頭に入れておいてください。

コツ4. 見込み客の問題をリサーチする

サブスクを運営する際には、見込み客の抱える問題や悩みを徹底的に調べ上げておくと良いです。見込み客がなぜそのサブスクに入る必要があるのか?ということを把握しておく必要があるからです。このような見込み客の悩みを調べるときは、表面的な悩みと同時に内面的な悩みも一緒にリサーチすることをオススメします。

Membership guitar

例えばギターを習いたいと思っている人がいるとします。彼は本屋でいくつか教本を買うけど、やはり本だと練習を続けることができません。そういう悩みを抱えているとします。表面的な問題は、ギターの良い学び方がわからないことです。内面的な問題はもっと心の中にあるものです。

例えば、ギターを習いたいのは自分の見た目が悪いというコンプレックスを克服したいからなのかもしれません。このように表面的な悩みと同時に内面的な悩みもリサーチしておくと、見込み客のことを深く理解することができます。そもそもどうして問題を解決したいのか。彼らが心のなかで持っている恐怖や不安は何なのか?という深い部分まで調べてみてください。

これを行っておくことで、サブスクを販売していく時に見込み客が刺さる言葉を使えるようになります。また彼らの本当に欲しているものを理解することで、それをサブスク内のコンテンツ制作に役立てることができるのです。その結果、会員の満足度を高めることが可能になります。

コツ5. 専門家としての権威を確立する

権威というと何を思い浮かべるでしょうか?専門分野の学者などでしょうか?政治家や医師などを思い浮かべる人もいるかもしれません。権威なんていう言葉は自分とは関係のない言葉だと思う人もいるでしょう。権威と言うと難しく感じてしまうかもしれませんが、つまり専門家のことだと思ってください。

専門家というのは、何も大学で学位を取ったり研究をしないといけない訳ではありません。あるテーマに関する情熱を持ち、それに対する専門知識や経験を持っていればあなたは立派な専門家です。僕はよく自分のお客さんに「コンテンツを売る人は、買う人の半歩先を行っていればよい」と話しています。

つまり、お客さんから見てあなたの方がそのテーマに関する知識を持っていると感じてもらえれば良いのです。これは信頼という言葉に置き換えることができます。あなたのような知識豊富な人から何かを教わりたいという信頼です。この信頼を確立することで、あなたはお客さんからそのテーマの専門家として認識されるようになります。結果的にあなたから教えて欲しいと、サブスクに人が集まるようになるわけです。

権威として見込み客の信頼を勝ち取るための最善の方法をお伝えします。それは誰かが自分の問題を解決し、前に進むことを助けることです。彼らが問題を解決して理想の状態になる。それをあなたが助けることで、あなたはその分野の専門家として認識されやすくなります。だから、どんな小さな結果でも構いません。まずは他人の成功を助けて、専門家としての権威を少しずつ確立させていってください。

コツ6. ネット上での自分のフォロワーを増やす

6つ目のコツは、SNSなどのフォロワーを増やすことです。これは前のコツで紹介した権威を確立するというのと同じことです。それをネット上のフォロワーという数値化できるものに置き換えたものです。実際にはYouTube、Twitter、InstagramなどのSNSが中心になります。またそこからメールリストに登録してもらうのも良いでしょう。

Membership Heidi Easley instagram

サブスクをローンチし、実際に販売する際にこのフォロワーが必要になってきます。サブスクをローンチしても、それに興味ある人に向けて売り込んでいけなければサブスクの成長は難しくなります。そのため、実際にサブスクを作るのと同時にフォロワーも集め始めてください。

その際に1つ注意点があります。それは最初から複数のプラットフォームでフォロワーを増やそうとしないことです。始めはTwitterならTwitterだけとか、1つのプラットフォームに絞ってフォロワーを増やしてください。最初から複数のプラットフォームを狙うと、労力が分散してしまい結果的に質の低いコンテンツを量産する傾向が強くなるからです。

まずは1つのプラットフォームに集中して集客コンテンツを投下しましょう。その中でどういうコンテンツを作るべきかなどの知見がたまっていくはずです。また集客コンテンツを作るためのプロセスなども学べるはずです。1つのプラットフォームで慣れてから、少しずつ他のプラットフォームにも手を出すようにしてください。

コツ7. サクセスパスを用意する

見込み客がサブスクに入る理由は問題の解決です。または現時点の姿から理想の姿に近づくためとも言えます。サブスクを通して会員がしっかりと問題を乗り越えられるように、サブスクのコンテンツを設計してください。会員が理想の姿に至るまでに、やるべきこと、こなすべき課題などをステップ・バイ・ステップで並べていきましょう。

Membership what is success path

このようなコンテンツを作るのをサポートしてくれるのが、サクセスパスというコンセプトです。サクセスパスとは、見込み客が現在の姿から理想の姿にたどりつくまでの道筋です。その過程で必要となるアクションをすべて順番に並べたものだと思ってください。サクセスパスを作り込むことで、会員は最短経路で理想の姿に向かうための道筋を通ることができるようになります。

例えばサーフィンをマスターしたいのであれば、サクセスパスは次のようになるでしょう。まず最初にやるべきは、サーフィンに関する基礎知識を理解することです。サーフボードの種類、波の性質、守るべきルールなどです。次にボードへの乗り方を覚えるプロセスが入ります。その上でまずは沖に出るためのパドリングの練習をしようとか、実際に沖に出てみようという流れになるわけです。

サクセスパスは会員だけでなく、運営者であるあなたにもメリットがあります。サクセスパスがしっかり固まっていると、サブスク内にどんなコンテンツを用意するかが明確になります。サクセスパスに沿ったコンテンツを作れば、会員はそれら1つ1つを消化することでゴールに到達しやすくなります。会員自身も今自分がどこにいて、どこに向かっているのかを把握しやすくなります。

コツ8. サクセスパスに基づいたコンテンツを作る

サクセスパスが出来上がったら、サブスク内のコンテンツをサクセスパスに基づいて作成してください。サクセスパスを無視したコンテンツを作ると、会員はゴールがたどり着くまでに時間がかかります。会員自身が自分でゴールへの道筋を見つけないといけないからです。サブスクによくあるミスが、このサクセスパスを無視して大量のコンテンツをバラバラに渡してしまうことです。

「月額で課金するのだからNetflixみたいにとにかく大量のコンテンツが見放題じゃないとダメ」と考えてしまうのです。ですが、なにか問題を解決するためのサブスクではこれが逆効果になります。会員が月額見放題のサブスクを解約する最大の理由は、コンテンツの量に圧倒されることです。コンテンツが多すぎて自分のゴールにたどりつくためにどれを見て良いのか分からなくなります。

量が多ければ良いという思い込みは今日ここで捨ててください。サブスクにおいては毎月会費を払ってもらうという性質上、会員の満足度の方が重要です。少ないコンテンツでも会員のニーズを満たすものを用意してください。例えばあなたの悩みをすべて解決する30分の動画と、同じ内容を100時間で解説したものがあるとします。あなたはどちらにお金を払いたいでしょうか?

30分の動画は一見すると量が少ないので損をしているようにも見えます。ですが、会員から見れば100時間の動画を見るよりも30分の動画で問題が解決した方が効率が良いわけです。100時間で治るケガの治療法よりも、30分の方で治る方を人は欲しがります。なので、大量のコンテンツを会員に渡すのは辞めてください。その代わりにサクセスパスに基づいた体系的で親切なコンテンツを用意してください。

コツ9. ローンチ日をしっかり決める

サブスクのコンテンツがある程度出来上がってきたら、サブスクのローンチ日を決めてください。ローンチ日を決めるのは確かに怖いです。ローンチに間に合わなかったらどうしようとか、ローンチしても売れなかったらどうしようといった恐怖が常にあるからです。ですがローンチ日を決定することで、すべてが動き始めます。

ローンチ日から逆算することで自然とスケジュールが定まってくるのです。ローンチに向けたプロモーションや告知の計画を立てられたり、コンテンツの制作スケジュールも明確になります。逆にローンチ日が決定しないと、アイデアが空中分解してしまう可能性も高まります。

サブスクのコンセプトを決めたあとで、やっぱり別のコンセプトが良いんじゃないかとやり直す人もいます。期限がないためにコンテンツの制作がなかなか進まない人もいるでしょう。サブスクの中身が完璧に出来上がるのを待っていたら、いつまでも完成しません。先にデッドラインとなるローンチ日を決めて、まずはそこに向けて走り始めてください。

コツ10. 常にコミュニティを大切にする

最後のコツを紹介しましょう。最後のコツは、自分のサブスクに入ってくれたメンバーを大切に扱うということです。サブスク内のコミュニティなどで積極的に会員と交流し、彼らの進捗を助けてあげましょう。会員が自分の進歩を感じられることは、会員の満足度ひいてはサブスクの継続率に直結します。またあなたのサブスク内から成果を出した会員が出れば、その成果を外部に宣伝することも可能になります。

またコミュニティでの交流が活発になると、会員はコミュニティやサブスクに愛着を感じてくれるようになります。また活発な交流のあるコミュニティは、サブスクを継続するモチベーションにもなります。同じ境遇の人とつながり、質問したり励まし合ったりすることもできます。またお互いの進捗を共有することで、会員自身のモチベーションを維持することもできます。コミュニティがあるからお金を払い続けるという状態を作ることができるのです。

Membership cashlab community

実際に僕たちのサブスクCashLabでは、日々たくさんの書き込みが行われています。日々の作業報告や、悩み相談などを通してコミュニティに一体感が生まれています。あなたは、そのようなコミュニティの勢いを作り出す最初の1人になってください。会員の質問に答えてあげても良いし、会員同士の会話に参加しても良いでしょう。たまにはライブでグループコーチングを行うのも、会員との接点を増やす1つの方法です。

コミュニティが盛り上がれば、サブスク自体に勢いがつきます。メンバーが他人に口コミをしているかもしれません。またコミュニティが盛り上がっていると、それまでコミュニティでおとなしくしていたメンバーも参加してきます。このようにあなたが中心となってコミュニティのメンバーを大切にし、コミュニティを盛り上げるという視点を忘れないでください。

まとめ:コツを押さえて失敗を避けながらサブスクをスタートする

ここまで、サブスクを新しく運営する人が失敗を避けるためのコツをご紹介してきました。最後に要点を9つにまとめました。

  • サブスクのテーマは自分が情熱を持てるものを選ぶ。情熱が持てるテーマであれば難なくコンテンツを用意することができる。また会員はあなたの情熱に惹きつけられてサイトにお金を払う。
  • サブスクを実際に販売することで、自分の考えたサブスクのアイデアが市場に受け入れられるかをチェックする。サブスクのローンチ時には、初期メンバー限定の据え置き価格を用意し最初のメンバーを集める。
  • サブスクの名前には会員が喜ぶようなネーミングをつける。
  • サブスクを作るにあたって、見込み客を理解するため彼らの抱える問題や悩みをリサーチし把握する。問題や悩みは表面的なものだけでなく、深い内面的な理由や感情までリサーチしておくと良い。
  • サブスクに入る会員を増やすため、あなた自身の専門家という地位を確立する。具体的には他人の成功を手助けすることで市場から専門家と認識してもらうことが可能である。
  • サブスクの見込み客となるフォロワーをSNSやネット上で集める。始めは1つの発信プラットフォームだけに絞り質の高い集客コンテンツを投下する。慣れたら徐々に複数のプラットフォームに展開する。
  • サブス内に会員がゴールへ最短距離で進めるようなコンテンツを用意する。そのためには会員のゴール達成までの道筋を示すサクセスパスの作成が必要である。
  • 早めにローンチ日を決定する。ローンチ日が決まることで具体的にサブスクのローンチが動き出す。
  • サブスクの会員を大切に扱う。コミュニティなどで会員と交流したり、彼らが結果を出すのを手助けすることでサブスク自体に勢いがつく。

サブスク会員のカスタマーサクセスを促し継続率をアップさせるサクセスパスの作り方

Last updated on 2023年10月18日 By 石崎 力也

あなたはサブスクの継続率を高めるために、会員にどんなコンテンツをどんな順序で提供したら良いのかと悩んでいますか?安心してください。これは会員がしっかり結果を出せて満足してくれるコンテンツカリキュラムの作り方を教えます。具体的には4つのステップで作っていきます。

https://youtu.be/ieePCsAb-S8

会員が結果を出すためには、まるで学校のカリキュラムのようにしっかりとした土台が必要になります。そのカリキュラムが固まってしまえば、あなたはそれに沿ってコンテンツを作るだけでよくなります。まずはカリキュラムの重要性をお伝えしつつ、後半では具体的なカリキュラム作りに必要な手順やノウハウをお伝えしていきます。

会員が自分の進捗を感じられるカリキュラムの重要性

サブスクにおいて重要になるのは、会員が来月もその次の月もお金を払って続けたいと思ってもらうことです。そのためには会員自身にサブスクに対して満足をしてもらう必要があります。 その1つの方法として会員が自分自身の進捗を感じられるようにすることです。つまり、自分が問題解決や理想の姿に向かって一歩ずつ歩みを進めていると感じられることです。

そのためには、順番通りにこなしていけば問題解決や理想の姿に近づけるようなカリキュラムを整えましょう。もしこのようなカリキュラムがないと、会員はサブスク内で提供されるたくさんのコンテンツの中から自分で道筋を見出さなければなりません。お客さんは、理想の姿に近づくための最短経路を教えてくれる人には喜んでお金を払ってくれます。この順序でやれば大丈夫と思ってもらえる体系的なカリキュラムを用意しましょう。

ではそのような体系的なカリキュラムをどのように作ったら良いのでしょうか?これからその作り方を解説していきます。ちなみにこれは僕たちが毎回オンラインコースを作る際に使っているカリキュラムの作り方です。それをここですべて公開します。僕たちはカリキュラムの作成にサクセスパスという考え方を使います。少しそれについて詳しくお伝えしましょう。

ステップ・バイ・ステップのカリキュラムを作る「サクセスパス」とは?

サクセスパスというのは、英語で成功の道筋という意味です。会員が自分の今の状態から理想の状態に行くための道筋だと思ってください。これは英語圏のオンラインコースで使われている言葉です。理想の状態に行くまでに会員は何をしなければならないのか?これを考えて決めたものがサクセスパスです。最初はこれをやって、次にこれをやってというようにやるべきことを段階別に整理したものです。

Membership success path

サクセスパスがどんなものかのイメージを持つには、一本の横線を想像してもらうとわかりやすいです。左端が今の状態、右端が理想の状態だとしましょう。今の状態から右へ進んでいき、色々な過程を経て右側の理想に近づいていきます。そのときに通る道筋がサクセスパスです。その間には、色々な課題ややるべきことが存在します。それらすべてを含めた流れと過程がサクセスパスです。

実際の例をお話しましょう。僕が自分の運営するサブスクであるCashLabという商品を作ったときのサクセスパスが残っています。このCashLabというサブスクは、オンラインコースビジネスを1から立ち上げて成長させていく方法を解説したものです。日本でオンラインコースと検索しても大した情報が出てきません。しかも実際にオンラインコースだけで生計を立てている人がいません。

僕は家族でオランダに移住しましたが、オランダで6人家族を養っています。オランダの高額な生活費をオンラインコースからの収益だけで賄っています。さらにオンラインコースを1億円売って、ClickFunnelsという販売ツールの会社から1億円達成の表彰をされた唯一の日本人です。オンラインコースビジネスを体系的に学ぶコンテンツが市場にないので、自分で作ろうと思いCashLabを立ち上げました。

Membership success path cashlab

僕もこのCashLabを作るときに、どうやってお客さんを理想の状態まで連れて行こうかと考えました。 実際には理想の状態にまでなるためにたくさんのステップが必要です。僕はサクセスパスをプレッドシートの形でまとめました。まずはオンラインコース作りの前にカリキュラムを作る。次に実際のコースを作ります。その中で撮影機材を揃えたら動画編集のやり方を覚えます。

コースが出来たら実際にローンチして最初の収益を上げてみます。そこから少しずつ、見込み客や商品数を増やして収益を大きくしていく。収益が大きくなってきたら仕事を外注したり、チームメンバーを増やして自分の時間を増やす。そういうサクセスパスを作りました。このようにして会員が少しずつ前に進んでいけるようなサクセスパスを作ることが重要になります。

サクセスパスに必要な用語

サクセスパスを作る際にいくつか理解してほしい言葉があります。サクセスパスを構成する要素の名前です。それではサクセスパスの具体的な作り方を見る前に、サクセスパスの作成に必要な用語を3つほど紹介していきます。

用語1:ステージ

まず1つ目の言葉はステージです。これはサクセスパスをいくつかの大きなセクションに分けたものです。サクセスパスは会員が理想に近づくまでの段階的なステップをまとめていますが、その中もいくつかの大きなまとまりに分けてください。例えば、僕の商品CashLabではサブスクの目的は、オンラインコースビジネスを1から立ち上げ成功させるということです。

Membership success path stage

それをいくつかのステージに分けます。そうすると次のようになりました。ステージ1は「コースのカリキュラムを作る」です。オンラインコースを作る前に、まずはどんなコースを作るのかをコンセプトを明確にします。次のステージ2は「コースを作る」です。コンセプトが明確になったオンラインコースを実際に作っていきます。

ステージ3は「コースをローンチする」です。中身を作り商品として完成したオンラインコースを実際に市場で売り始めます。ステージ4は「トラフィックを集める」です。トラフィックとは見込み客のことです。リリースしたコースを買ってくれる見込み客を少しずつ増やしていくのです。

このように会員の理想に到達するまでの過程をいくつかに区切ったものをステージと呼んでいます。会員が自分の現状を把握し、次に何をやればよいのかを明確にするためにサクセスパスの中にステージを作ります。

用語2:マイルストーン

次はマイルストーンです。マイルストーンというのは、ある課程の中で通る小さな中継地点のことを言います。サクセスパスで言うマイルストーンとは、ステージをさらに細かくアクション単位に分解したステップのことです。

Membership success path milestone

サクセスパスではこのマイルストーンを質問形式で表しています。例えば「あなたはどんなテーマのオンラインコースを作るか決めていますか?」という質問、これがマイルストーンです。お客さんの能力や経験には個人差があります。なので同じ目標を持って、取り組んだとしても人によって既に出来ること、まだ出来ないことが異なります。

もしマイルストーンの質問にYESと答えられるのであれば、その会員はそのステップを飛ばすことができます。もしNOと答えたのであれば、その会員はそこで設定された課題やレクチャーに取り組むことになります。そのため、マイルストーンにはYESまたはNOで答えられる質問を設定してください。

用語3:アクションステップ

次はアクションステップです。これは実際に会員が取り組むべき課題のことです。最終的な理想の状態に近づくために、会員には具体的な行動が要求されます。それはただコンテンツを見るというだけでなく、何か具体的に手を動かしたり実践を伴うものです。

Membership success path actionstep

またこのアクションステップは、マイルストーンと1対1で呼応させます。マイルストーンで聞いた質問にNOと答えた会員だけに、このアクションステップを実行してもらいます。例えばマイルストーンが「あなたはどんなテーマのオンラインコースを作るか決めていますか?」だとします。

これに対応するアクションステップは「付属のワークシートを使ってオンラインコースのアイデアを3つ決定してください」という風になります。課題を乗り越えるために実際に会員に取ってもらいたい行動を記述します。これがアクションステップです。

サクセスパスを作るための4つのステップ

では実際にサクセスパスを作る際に、どのように進めていけば良いのでしょうか?そのためのステップに必要なステップを4つに分解して解説していきましょう。

ステップ1:ステージを分ける

まず最初にやるべきことは、全体をステージと呼ばれるいくつかの大きなセクションに分けることです。例えばダイエットを例にすると次のようなステージが考えられます。

  • ステージ1「現状を把握する」
  • ステージ2「食事を変える」
  • ステージ3「運動量を増やす」
  • ステージ4「それらのモチベーションを維持する」

このように、ダイエットを成功させるために必要な過程をまずはざっくりとしたステージに分けてください。ステージの数があまり多いと、会員自身がどんな道筋をたどったら良いのかがイメージできなくなります。そのためステージの数は3つ〜7つをオススメします。このくらいの数であれば、どのように進んでいくのかがわかりやすくなります。

またステージを分けるときには、それぞれのステージの内容が重ならないようにすることも重要です。例えば「おやつを食べない」と「野菜中心の食事にする」という2つのステージは「食事を変える」というステージにまとめられるかもしれません。ステージ数が増えてしまう場合には、まとめることが出来ないかを考えてみてください。

また分けたステージに名前を付けるのも忘れないでください。ステージ名にはなるべくポジティブな言葉を選んでください。ステージ名が「コタツデブをやめる」よりも「ジムで運動する」の方がモチベーションが上がります。ポジティブな名前をつけることで、会員のモチベーションを刺激することができます。

ステップ2:各ステージの特徴を書く

ステージに分けたら次は、各ステージごとの特徴を書いていきます。特徴とは、そのステージを開始する時点の会員の特徴や現状を説明する文章です。仮にダイエットに関するステージ1を「現状を把握する」だとしたら、ステージの特徴の例は次のようになります。

「ダイエットの必要性をずっと感じているけど、具体的にいつまでに何キロ痩せたら良いのか分かっていない。目標が不明確なので、オススメに出てきたモデルの食事ルーティンみたいなYouTube動画を見る、たまに朝ごはんをバナナだけにするバナナダイエットをやるなど曖昧で場当たり的な行動が多い。そもそもなぜダイエットをしたいのか考えてみると、実は女性としての自信を取り戻したいという理由があるように思える。具体的な目標さえ立てられれば、それに向けて努力する自信はあるけど、今はどうしたら良いかわからない」

Membership success path outer inner desire

このステージの最初にいる人は、この特徴に当てはまっているはずというものを書いてください。ステージの特徴に書くのは「痩せたい」というような表面的な思考だけではありません。可能であれば「実は女性としての自信を取り戻したい」のような内面的な思考も書くことで、あなた自身のステージへの理解が明確になります。

また具体的な固有名詞などを入れるとさらにイメージが固まってきます。固有名詞とは「モデルの食事ルーティンみたいなYouTube動画」や「バナナダイエット」といったものです。一般名称ばかりを書くとふわっとした文章になり、リアリティが出ません。

このステージにいる人はこういう人だというイメージを強く持てるよう、この特徴部分はしっかり作り込んでください。もし特徴を書くのに苦労する場合は、ネットで検索してどんな悩みがあるのかをリサーチしてみるとヒントが見つかるはずです。

ステップ3:マイルストーンを書く

次はステージの中を細かくわける、マイルストーンを書いていきます。マイルストーンは質問形式にしてくださいというのは既にお伝えしました。これは会員がこのステップをやる必要があるかをふるい分けるためでした。ダイエットの例で考えてみましょう。

例えば、まずはダイエットを始める前に会員自身に自分の体脂肪率を把握してもらいたいとします。その場合、マイルストーンは「自分の体脂肪率を知っていますか?」となります。もしこれにYESと答えられる場合は、会員はすでにこの課題をクリアしています。次のマイルストーンに行ってもらいます。

Membership success path milestone2

もしNOと答えたら、これをYESに変えるために何らかのアクションステップを実行してもらうわけです。そのためマイルストーンはYESかNOで答えられるものにしてください。このマイルストーンの書き方に迷う方が多いので、いくつか例を挙げておきます。

  • プロのカメラマンに撮ってもらったプロフィール写真を使っていますか?
  • Udemyで3コース以上を公開していますか?
  • 新しく作るオンラインコースに関して第三者からアドバイスをもらったことはありますか?
  • コースを撮影するための機材と編集ソフトはありますか?
  • 週に1度はYouTubeに動画を投稿していますか?
  • パスワードマネジャーを使っていますか?

このようにマイルストーンはなるべく細かいステップになるように書いてください。大きなステップというのは、完了させるのが難しくなります。英語圏ではベイビーステップといって、赤ちゃんのように1歩ずつ進むという言葉があります。1つ1つの行動が短くなるように、マイルストーンもなるべく細かくしてあげてください。

マイルストーンを書くときに犯しやすいミスは、会員が分からない言葉を使ってしまうことです。特にこの後のアクションステップに誘導しすぎるような質問をしてしまいやすいです。例えば「リパーパス戦略を知っていますか?」というマイルストーンを書いても何の話かわかりません。

リパーパスとはコンテンツの再利用のことですが、普通の人にはわかりません。そこで代わりに「ブログ記事を電子書籍などの他のコンテンツに再利用していますか?」とすると、どうでしょう?随分とわかりやすくなったように感じるはずです。このようにマイルストーンを書いた後に、相手にわかりやすいかどうか見直すようにしてください。

ステップ4:マイルストーンに呼応するアクションステップを書く

最後のステップです。マイルストーンに対応する具体的なアクションを書いていきます。アクションステップにはマイルストーンでNOと答えた人が行うべき行動を記述します。例を挙げた方がわかりやすいでしょう。いくつか例を紹介します。

  • カメラマンと契約し写真撮影シートに従ってプロフィール写真を撮影しましょう
  • Udemyに公開するコースを3つ決定してください
  • コミュニティに投稿して自分のコースのフィードバックをもらいましょう
  • 予算別の機材シートを利用して必要な機材をAmazonで購入しましょう
  • YouTubeに投稿するテーマを決めて定期的に動画をアップロードしましょう
  • パスワードを管理するためのツール1Passwordを導入しましょう

このようにアクションステップはなるべく具体的な行動として記述してください。例えば食事の中の野菜の量を増やすのであれば、「食事の中の野菜を増やしましょう」ではなく「スーパーで買う野菜を今より3つ増やして、それを3日間続けましょう」といった具合です。

Membership success path actionstep2

またあなたのコンテンツの中の教材を参考に行動してもらう場合もあります。僕はよく商品の中にワークシートやテンプレートを作ります。例えば「写真撮影シートに従って写真を撮影しましょう」とか「レターテンプレートを使ってセールスレターを完成させましょう」といった書き方をしても良いでしょう。

このように4つのステップに従って、1つずつサクセスパスを作っていってください。ポイントは具体性を意識することです。特にステージの特徴や、アクションステップには具体的な内容を盛り込んでください。この出来上がったサクセスパスがコンテンツのカリキュラムであり、設計図になります。手を抜くことなくしっかりと作り込んでください。

まとめ:作り込まれたサクセスパスで会員の継続率を上げる

ここまでサクセスパスの解説とその作り方を見てきました。最後に要点を4つにまとめました。

  • サブスクにおいては会員の継続率をアップさせるには、会員自身が進捗を感じられる体系的なカリキュラムが必要である。
  • ステップ・バイ・ステップのカリキュラムを作るには、サクセスパスを用いる。
  • サクセスパスの作り方は、4つのステップに分かれる。ステージ分け、ステージの特徴の記述、マイルストーンとアクションステップの作成である。
  • 特にステージの特徴とアクションステップには具体的にすると良い。ステージの特徴は各ステージにいる人をイメージしやすくしてくれる。アクションステップは彼らが取るべきアクションが明確になる。

【体系的かつ細かくしろ】サブスク会員の解約率を下げるコンテンツの提供方法

Last updated on 2023年10月11日 By 石崎 力也

あなたは会員が満足して毎月継続してくれるサブスクを作るにはどうしたら良いか?と考えているかもしれません。あなたが会員の成長や問題解決を助けるサブスクやオンラインサロンを運営していると仮定します。会員の解約率を下げる方法をお伝えしていきます。

https://youtu.be/Q-GAVT-VXeQ

実は同じようなコンテンツを提供するとしても、その提供方法を変えるだけで会員の満足度を大きくアップさせる方法が存在します。会員がコンテンツに満足すれば、来月もサブスクを継続してくれる可能性が高まります。会員の解約率を下げることは、サブスクにおいて重要な問題です。それでは早速コンテンツの提供方法について解説していきましょう。

そもそもなぜ会員は解約するのか?

会員の解約率を下げる施策を打つ前に、まずは会員がサブスクやオンラインサロンを解約する理由を考えてみましょう。そもそもなぜ会員が解約するのかを理解することで、適切な対策ができるようになるからです。

結論からお伝えしてしまうと、会員が解約する理由で一番大きいのはコンテンツの量に圧倒されてしまうことです。つまり、量が多すぎてどこから手を付けてよいか分からないからです。結果的にコンテンツを消費しきれないと感じて、辞めてしまうのです。

会員が解約する理由には、表面上はいくつかの種類があります。あなたも何かのサブスクを解約したことが1度はあるはずです。その時に何を考えて解約したのかを思い出してみてください。例えば金額が高すぎる、コンテンツに魅力を感じなくなった、コンテンツを見なくなった。などがすぐに挙げられます。

Membership unhappy

つまり、会員がサービスに満足できなくなったときに解約をするのです。これらをもう少し詳しく見ていくと、根本的な部分で共通していることがわかります。金額が高いと感じるのは、払っている費用に対してコンテンツが見合っていない。割高感を感じている状態です。

会員の問題を解決するのが目的のサブスクの場合、会員自身が進んでいる感覚を得られないとお金を払う意義を見失ってしまいます。これはコンテンツに魅力を感じなくなったという場合も同様です。あなたのサブスクのテーマに興味を持てないという会員もいるかもしれませんが、その人はそもそもサブスクに入っていないはずです。そのため、あなたのサブスクに入った当時はサブスクのテーマにお金を払うくらいの強い興味を持っていたのです。

つまり、あなたのコンテンツが会員を満足させられなかったということになります。会員が自分の成長や問題解決を目的としている場合は、会員自身が自分の進歩を感じられないと不満がたまります。体重を10キロ減らしたい、絵が上手になりたい、ギターが弾けるようになりたい。会員がこのような目的を持っている場合、自分が進んでいる感覚を得られれば喜んでお金を払い続けてくれるはずなのです。

Membership longhours content

またコンテンツを見なくなったというのは、単純に会員の生活が忙しくなり見る時間が無くなったこともあるでしょう。ですが、コンテンツが長すぎたり消費しにくい形式で提供されている可能性が高いです。例えば、忙しい人が2時間のセミナー動画を見るのはかなりの努力が必要です。例えば今はYouTubeであっても、30分の動画だと長いと感じてしまうような時代です。このようにコンテンツを見る側にまで配慮がされていないコンテンツは当然見られなくなっていきます。

ネット上を見ていると実際にはこのような、たくさんのコンテンツを用意してユーザーを迷わせているサブスクが非常に多いです。例えば、講義やレクチャーが見放題という風に大量のコンテンツを脈絡なく会員に渡す。これはある意味、運営者側にとっては楽な方法です。

確かにエンターテイメントを求める会員に取っては喜ばれるかもしれません。例えばNetflixやAmazonプライムのようにエンターテイメントの場合は、できるだけ多くのコンテンツがある方が良いです。僕もよくNetflixで映画を見ますが、自分の好きな映画を選べるので量が多いというのは良いことに感じます。

しかし、何か会員が抱えている問題を解決しようというサブスクの場合、とにかく大量のコンテンツを会員に渡すというのは逆効果になります。なぜなら会員の望んでいることは、多くの動画を見ることではなく自分の問題を解決することだからです。その場合、会員が喜ぶコンテンツというのはなるべく短く、かつ最短経路で自分の問題を解決してくれるコンテンツです。

会員の解約を防止する方法

では実際に会員の解約を防止するには、どのようなコンテンツをどのような形で提供していけば良いのでしょうか?そのためには、次の2つの戦略を行ってください。

  • カリキュラムに沿ったコンテンツを作る
  • 1つのコンテンツをバイトサイズに区切る

1つずつ説明しましょう。まずカリキュラムに沿ったコンテンツとは、何でしょうか?これは会員が自分の今いる場所から理想の姿に近づくための道筋を、1つのカリキュラムのようにまとめたものです。ギターを弾くのであれば、まずはギターの扱い方から学んでいく必要があります。そして指の抑え方や引き方といった風に徐々に難しいものに移行していきます。

Membership curriculum

こうした1つ1つの段階をカリキュラムにまとめて、会員が順を追って成長し問題を解決できるようにします。カリキュラムがあることで、会員は自分が今どの段階にいて、どこに向かっていけば良いのかを把握することができます。こうしておけば会員が次にどのコンテンツを見れば良いのか、迷うこともなくなります。

会員はカリキュラムに沿って1つ1つの課題をクリアしていけば良いので、確実に前に進んでいくことができます。次に何をしたら良いのか?も非常に明確になります。また全体が大きなカリキュラムになっているので、自分がどこまで進んだかと確認できるのもモチベーションの維持に寄与します。

Membership bite size

もう1つの方法は、コンテンツをバイトサイズに区切ることです。バイトサイズ(Bite Size)とは、英語で一口サイズを意味します。つまりコンテンツを消費しやすい単位に細かく区切ることです。例えば30分の動画があった場合、それを5分の動画に分解するといった具合です。合計で6本の動画に分かれますが、1つ1つのサイズは短くなり隙間時間でも見られるようになります。

確かに世の中には長くても質の良いコンテンツは存在します。ですが、コンテンツはしっかりと消費されて初めて意味を持ちます。たとえ良いコンテンツであっても、会員が見やすい長さにするということには十分な意味があるのです。コンテンツだけでなく、会員に出す課題などもなるべく一口サイズに刻んであげてください。

例えばコンテンツの中で「実際にギターを買いにいきましょう」という課題を出したとします。でもこれだけだと、どんなギターをどのように選んで購入したら良いのかわかりません。一口が大きすぎるのです。そこでこの課題を細かく刻んであげます。

「予算はいくらですか?」「買うべきギターの種類は?」「派手なブランドものが良いか、地味でも堅実なブランドが良いか」など、考えるべきことがたくさんあります。それらを1つずつ会員に考えてもらったり、ワークシートに記入してもらうという方法が考えられます。

Membership bitesize dotinstall

そういえば昔僕がプログラミングを学んでいたころ、バイトサイズで勉強しやすいサイトがありました。ドットインストールというサイトです。このサイトは1つの動画が3分です。例えば1つのコースが60分あったとしても、1つの動画が3分以内にまとまっています。3分だとすぐ視聴できてしまうので、受講生は1つずつこなしているうちにあっという間に1つのコースを修了してしまうのです。

Membership duolingo2

もう1つ例を紹介します。言語学習アプリのDuolingoです。僕も毎回言語を学習するときは、Duolingoを使って隙間時間に勉強しています。Duolingoは1日5分ほどで少しずつ単語やフレーズを覚えられるよう工夫されています。1回のレッスンがとても短いので、ちょっとした待ち時間などにもすぐに勉強できるようになっています。

1回のレッスンが短いので集中的に学習する時間が要りません。思い立ったときにサッと始めて、サッと終わりにすることができます。このDuolingoを使った言語学習はずっと僕の習慣になっています。これもコンテンツをバイトサイズにして成功している素晴らしい例です。

このようにサブスク内のコンテンツを体系的なカリキュラムとして作ることはとても重要です。それと同時に重要なのが、コンテンツをバイトサイズまで細かくするということです。この2つを満たす形であなたのコンテンツを提供してください。

まとめ:体系的なカリキュラムを一口サイズに区切る

ここまで、サブスクの解約率を下げるためのコンテンツの提供方法をお伝えしてきました。最後に要点を3つにまとめました。

  • 会員がサブスクを解約する最大の理由は、コンテンツの量に圧倒されることである。量ばかりが多く、消費しにくいコンテンツは会員の問題解決を停滞させ満足度を低下させる。
  • 会員が自分の進歩を感じることができるコンテンツにするには、理想の状態に向けて一歩ずつ前進できるようなカリキュラム形式のコンテンツが最適である。
  • コンテンツを一口サイズになるべく細かく区切って提供すると、会員はコンテンツを消費しやすくなる。

会員の継続率を向上させるために月額のサブスクに含めるべきコンテンツとは?

Last updated on 2023年10月11日 By 石崎 力也

サブスクサービスにおいて、来月も喜んで会費を払ってもらえるようなコンテンツを提供することは非常に大事な要素です。しかし、実際にコンテンツを作ろうと思ったときにアイデアが浮かばず手が止まってしまうケースも多いはずです。そこで事例を交えつつ、会員が満足し継続したいと思えるコンテンツの作り方を解説していきます。

https://youtu.be/LnRpfiZi0f4

有料会員に来月もお金を払ってサブスクに留まりたいと思ってもらうには、それなりの工夫が必要です。しかしどのような工夫をすれば良いのか、わからなければコンテンツを作成することはできません。有料会員にどんなコンテンツを用意したら良いのかと迷っていませんか?この疑問を解決するため、2つのコンテンツ戦略をお伝えします。コツはメインの柱となるコンテンツと、毎月追加される新着コンテンツに分けること。コンテンツをこの2つの種類に分けることで、会員から見たサブスクの価値は、一気に高まります。それでは実際に見ていきましょう。

種類1:コアコンテンツ

まず1つ目はコアコンテンツです。これはサブスクの柱となるようなもので、お客さんの抱える問題を解決するための体系的なカリキュラムとも言い換えられます。サブスクに入ったお客さんは、何らかの悩みや問題を抱えています。そしてサブスク内のコンテンツを通して、少しずつそれを解決していき理想の状態に近づいていきます。

コアコンテンツとは、会員が今どこにいてどこへ向かっていけば良いのか?そのために何をしたら良いのか?それを示してくれるコンテンツです。これは毎月変わるコンテンツではなく、基礎となるようなずっと変わらないコンテンツです。

Membership tokyo sushi academy

僕がすごく好きなコアコンテンツの例を紹介します。それが東京すしアカデミーです。ここは、サブスクとは少し違いますが寿司職人を目指すコースを開講しているスクールです。実際に対面で寿司職人になるための技術を教えてくれます。

例えば2ヶ月コースであれば、最初の2週間は入門フェーズです。基本を学んだ上でまずはやってみることを重視しています。包丁の研ぎ方やネタの切り方を学びます。実際にマグロを切って握る実習もやります。次の2週間は理解を深めていくフェーズです。新しいネタの握り方を学びつつ、魚の保存方法や調味料などについても理解をしていきます。

Membership tokyo sushi academy2

次の2週間では、技術を本格的に体得していくフェーズです。白身魚を中心としてロール系の寿司も作っていきます。また難易度の高い魚にも挑戦していくようです。最後の2週間は技術を飛躍させるフェーズです。実際の握りを現場と同じスピード感でできるようになることが目標です。またお客さんの前に出る際の職人としての心配りなども学びます。

このようにコアコンテンツには、はっきりと目的に沿ったカリキュラムが存在するという特徴があります。順番にやっていけば技術が習得できたり、問題が解決するという体系的なものになっています。コアコンテンツがどういうものか?というのを理解して頂けたと思います。

種類2:マンスリーコンテンツ

2つ目はマンスリーコンテンツと呼ばれる定期的に追加されるコンテンツです。毎月、毎週のように新しく追加されていく種類のコンテンツです。コアコンテンツの疑問を解消したり、細かいコツを教えたり、コアコンテンツを補助するようなコンテンツです。

Membership beauty content pro

例えば、Nicole Meltonが運営するサブスクの例を見てみましょう。彼女が運営するのは、美容インフルエンサー向けに情報発信の方法をやり方を教えるサブスクです。このサブスクの中でもマンスリーコンテンツが提供されています。

このサブスクでは、美容インフルエンサーがSNS投稿するための画像や文章のテンプレートが毎月もらえます。毎月新しいテンプレートがもらえるので、お客さんはそれを使ってSNSに投稿することができるわけです。もともと彼女のサブスクにはコアコンテンツにテンプレートが含まれていますが、それだけでは飽きてしまう人のためにマンスリーコンテンツでテンプレートを追加しています。

Membership patty palmer

Patty Palmerはアートクラスの先生向けに、子供向けにどんなアートレッスンを提供したら良いか?を教えています。彼女のサブスクでは、主に先生たちが迷わないように子供向けのアートのカリキュラムやレッスンアイデアが提供されています。

彼女のサブスクに登録すると毎月新しいコンテンツが届きます。内容は、幼稚園から高校生までの子供用のレッスンプランのアイデアです。先生たちは毎月のレッスンのテーマに迷う必要がなくなるわけです。これも先程のテンプレートの例とよく似ています。

またZoomなどによる定期的なグループコーチングなども、マンスリーコンテンツと考えることができます。こういった人と交流できるコンテンツはかなり喜ばれます。そのため会員が毎回の交流を楽しみにして、サブスクを継続してくれる可能性も高まります。

なぜ2種類のコンテンツを用意するのか?

ではコアコンテンツとマンスリーコンテンツの2種類に分けたコンテンツを提供すべき理由をお伝えしていきましょう。まずサブスクを通して顧客は自分の問題を解決したいと考えます。絵がうまくなりたい、ギターが弾けるようになりたい、副業で稼ぎたい、失恋から立ち直りたい。これらの顧客が抱える問題を解決するには、カリキュラムのようなものがあると便利です。

Membership art curriculum

絵を描くのであれば、最初は筆やキャンバスについての座学が必要です。絵の具の配合方法などの基礎も必要でしょう。そこから段々と高度なものに移行していって、最終的にはキレイな絵が描けるようになっていくのです。このときに助けになるのがコアカリキュラムです。サブスクのコア、つまり芯の部分になるコンテンツです。マンスリーコンテンツはそれを補助するコンテンツだと考えてください。

Membership monthly content new

コアコンテンツのようなあらかじめ用意されたコンテンツだけだと、どうしても飽きがきます。そこに月1回、または週に1回新しいコンテンツが入ってくるとメンバーはワクワクします。サブスクのコンテンツがいきいきとしたものに感じられるのです。

また新鮮なマンスリーコンテンツの配信を楽しみにしながら、その合間にコアコンテンツで自分自身を前に進めることができます。2つのコンテンツを両輪のようにして、消費することができるわけです。

またマンスリーコンテンツは、コアコンテンツを消費し終わった顧客をつなぎとめておく役割も持っています。もしコアコンテンツしかない場合、コアコンテンツを消費し終えた段階で顧客のサブスク継続の意欲は失われてしまいます。

ですが、コアコンテンツ終了後もマンスリーコンテンツがあることで、サブスクを続ける理由が生まれます。このようにサブスクの中に、コアコンテンツとマンスリーコンテンツの両方を用意しておくことで、顧客の満足度を高めることが可能になります。

具体的なコンテンツのアイデアリスト

では最後にサブスクの中で提供するコンテンツのアイデアリストを公開します。コアコンテンツとマンスリーコンテンツに迷ったときにこれらのアイデアを使ってもらっても結構です。

  • レクチャー:チュートリアル、ビデオ、音声、ライブウェビナー、ミニコース、Zoomセミナー
  • Q&A:会員の質問に答える録画ビデオ、質問に答えるライブコーチング
  • メンバー限定特典:コーチング、事例紹介、メンバー限定イベント
  • ダウンロードコンテンツ:チェックリスト、ワークシート、PDF、チートシート
  • テンプレート:メール、ウェビナースクリプト、コンテンツカレンダー、SNS投稿に関するテンプレート
  • その他:小テスト、ツール、ソフトウェア、Podcast

詳しくは、石崎式!サブスクコンテンツリストにまとめています。さらに多くのコンテンツアイデアがほしい方は、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ:コアコンテンツとマンスリーコンテンツで満足度を高める

ここまで会員を満足させ、会員の継続を促すようなコンテンツ戦略について解説しました。最後に要点を3つにまとめます。

  • コアコンテンツとは、会員の問題を解決するために用意された体系的なカリキュラムのようなコンテンツである。それに沿って行動するだけで、会員が理想の姿に近づけるようにあらかじめ用意されたコンテンツである。
  • マンスリーコンテンツとは、定期的に追加されるコンテンツである。月や週ごとに追加される新しいコンテンツのため、サブスクの会員に対して新鮮さを感じさせることが可能である。
  • コアコンテンツのみでは飽きが来るので、マンスリーコンテンツと組み合わせて提供することで会員の満足度を高め、サブスクの継続率を維持することが可能である。

【選ぶだけで決まる!】サブスクやオンラインサロンの価格に使える6種類の値段設定

Last updated on 2023年10月4日 By 石崎 力也

あなたは自分の会員制サイトの価格をどう決めたら良いのか、悩んでいませんか?月額プラン以外にどういう課金方法を選ぶべきかと考えているかもしれません。ここではサブスクやオンラインサロンにも使える課金プランの種類を紹介します。多くのパターンを網羅しているので、あなたはその中から選んで自分の会員制サイトに当てはめることができます。

https://youtu.be/-YEaoJqdkiA

会員制サイトの課金を方法を決めようと思っても、なかなか自分だけではアイデアを思いつくのは難しいかもしれません。ここでは6つの課金方法を紹介します。月額プランや年間プランといったベーシックなものから、あなたが思いつかなかったような方法もご紹介できると思います。基本となる6つの課金プランを紹介した上で、さらに会員制サイトの収益を増大させるための追加オプションも2種類紹介します。それでは1つ1つ事例とともに見ていきましょう。

課金方法1:月額プラン

まず紹介するのは、最もシンプルな課金方法である月額制です。これはコンテンツや商品にアクセスするために毎月お金を払ってもらうタイプです。典型的な会員制サイトの課金方法です。サブスク、オンラインサロンなどの会員制サイトも多くがこの方法を採用しています。1ヶ月だけ課金するということもできるので、手軽に入会することができます。月額プランのメリットは参加の敷居が低くなることです。

その反面すぐに辞めることもできます。そのため会員の離脱率を下げるために彼らの満足度を高めておくことが必要になります。例を出すとNetflixなどが月額プランを導入しています。ちなみにNetflixが用意しているのは月額プランのみで、後で紹介する年間プランの用意はありません。

課金方法2:年間プラン

次に紹介するのは会費を年間単位で払う年額のパターンです。毎月払うのではなく1年ごとに請求していきます。年間プランの良いところは、1年分を前払いで課金できるのでキャッシュフローが楽になる点です。また月額プランのように1ヶ月で辞めるということがなくなります。

そのため月額プランと比べたときの会員の離脱率を低くおさえることができます。年間プランだけ用意するケースは珍しく、多くの場合は月額プランと一緒に用意されます。年間プランのデメリットは、会費が1年分と高くなるため敷居が高くなるという点です。ただしこのデメリットを軽減する方法もあります。それは次の部分で紹介します。

課金方法3:月額プランと年間プランを用意する

これは会員制サイトの支払い方法に月額プランと年間プランの両方を用意する方法です。よくあるのは価格表を2つ用意して、片方は月額プラン、もう片方が年間プランという見せ方をしています。多くの会員制サイトやSaaSなどで採用されている課金方法です。

前の年間プランのところでもお伝えしましたが、年間プランは月額プランと比較すると金額が高くなります。そのため、どうしても年間プランの敷居が上がってしまいます。そこで年間プランの方に割引をつけて、年間プランを魅力的にしましょう。会員制サイトやサブスクでよく目にするパターンです。

これにより意欲が高く長期間利用したいと考えている参加者に年間プランを選ぶ理由を与えることができます。また月額プランの12ヶ月分と比較することで、比較すべき対象ができます。人間というのは選択肢が1つしかない場合、それが良いものなのかをうまく判断できません。ですが、選択肢が2つ以上になった場合にやっと「これはこっちより安いからお得だ」というように、判断がしやすくなるのです。

年間プランに最適な割引率は何パーセント?

年間プランの方に割引をすると良いということは分かっていただけたはずです。では実際に年間プランにどのくらいの割引を適用したら良いのでしょうか。これは年間プランを用意する際に悩むポイントだと思います。そこで少し事例を紹介しながら、実際に市場でどのくらいの割引率が使われているのかを見ていきましょう。

英語圏の会員制サイトでよく見るのは、年間プランを月額プランの10倍に設定する方法です。例えば月額39ドルに対して、390ドルの年間プランを用意するようなケースです。2ヶ月分が無料と言い換えることもでき、とてもわかりやすいです。これは割引率にすると約17%の割引になります。年間プランを月額プランの10倍にする場合には、常に17%の割引になるということを覚えておいてください。

Membership price eddie oconnor

これは実際にスポーツ心理学者のEddie O’Connorの会員制サイトで使われている価格設定です。彼の会員制サイトはアスリートたちに自分たちのパフォーマンスを最大化する方法を教えています。

Membership price the young writer

若手作家たちを支援するThe Young Writerでは、月額47ドルで年間プランの割引率を20%にしています。この20%前後の割引率はオンライン上でよく見られる数字です。僕が使っているオンラインツールのDeadline FunnelやZendeskなども年間プランに約20%の割引を適用しています。

Membership price jennifer allwood

女性のビジネスを支援しているJennifer Allwood(ジェニファー・オールウッド)の会員制サイトも同じくらいの割引率を使っています。もともと月額67ドルで年間にすると25%の割引です。25%の割引は3ヶ月分を無料にするのと同じです。実際に彼女のサイトでも「年間プランにすると207ドルが節約できるので3ヶ月分が無料です」と謳われています。

次に紹介するのは33%という割引率です。つまり元値の3分の2の価格です。これも多くのところで使われている数字です。ビジネスのエッセンスを教える動画コースを提供するMixergy(ミクサジー)もその1つです。

Membership price mixergy

月額49ドルの会費は、年間プランにすると33%割引で参加することが可能です。他にも僕が使っているオンラインツールのZapierやTeachableなどもこの33%を採用しています。

ちなみに超有名どころのサブスクリプションサービスはどうでしょうか?Adobe Creative Cloudは7%、Apple Musicは17%、Officeが使えるMicrosoft 365も17%、Amazonプライムは18%、Dropboxは20%といった形で割引率を適用しています。このように一般的には年間プランに17%〜33%ほどの割引をつけるサイトが多くなっています。

課金方法4:買い切り価格(ライフタイムアクセス)

次に紹介するのは買い切り価格です。これは1度の決済でずっと会員制サイトにアクセスすることができる価格プランです。1回の決済で生涯ずっとアクセスできるという意味で、ライフタイムアクセスとかライフタイムオファーと呼ばれることもあります。

ただし厳密に言うとこれは、会員制サイトというよりもただのオンラインコースという方が正しいです。会員制サイトは継続的な課金しながら、新しいコンテンツを会員に与え続けるビジネスモデルだからです。もし買い切り価格を使って1度だけの課金で終わらせてしまうと、その後コンテンツを更新し続けるのが大変になります。

なので、注意して使う必要があります。もしこの買い切り価格を使う場合には、あなたが提供するサービス内容を慎重によく考えてください。課金が1回限りであっても継続的に提供できるサービスだけをお客さんに約束してください。またこの買い切り価格の場合には、あなたが十分に利益を得られる価格に設定することをおすすめします。

Membership price pullup academy

会員制サイトと名乗っているサイトの中で、Pull-Up Academyはこの買い切り価格を提供しています。Pull-Up Academyは、懸垂ができる体にするための会員制サイトです。179ドルで買い切りですが、毎月新しいヒントのレクチャーが追加されます。また自分の懸垂にチャレンジする姿を動画に撮って送ると、1人1人フィードバックを返してくれます。

課金方法5:初期費用プラン

次に紹介するのは初期費用プランです。これはすごく珍しい価格設定の方法です。会員制サイトに参加するにあたってまず初期費用として入学金のようなものをとります。その上で2ヶ月目から月額費用を請求していくと言う仕組みです。なかなかお目にかかりませんが、実際に採用しているところが存在します。

Membership price wendy batten

小売業の実店舗オーナーにビジネスの方法を教えているWendy Battenは、自身の会員制サイトにこの初期費用プランを採用しています。彼女の会員制サイトに入るには、まず597ドルの入学金を払います。そして2ヶ月目から月57ドルを支払っていきます。それ以降は会員制サイトをいつ解約しても構いません。

このモデルを採用するメリットは何でしょうか?もし何らかの理由で、あなたが新規会員に対して初期コストを掛けなければならない場合、この初期費用プランを使って帳尻を合わせることが可能です。たとえば新規で入った人には、教育のために頻繁に個別コーチングをしなければならない場合などです。こういった場合、最初に月額料金よりも高い初期費用を課金しておけば、あなたが初月から損をするのを回避できます。

課金方法6:お試し付きプラン

次はお試しプランを紹介します。これは初月の料金だけを通常より安くする方法です。これも多くのサブスクで使われている手法です。初月半額や初月無料がその良い例です。7日間無料などと、通常より短い期間に区切ってトライアルを提供するところもあります。この方法のメリットは、実際に会員制サイトに入って試してみようと思ってもらえることです。つまり敷居が下がります。

Membership price herbmentor

例を出しましょう。HerbMentorでは、ハーブによる代替療法のやり方を教えています。彼らの価格設定は3つあります。1つは月額15.99ドルの月額プランです。もう1つは年間97ドルの年間プランです。そして最後は1週間だけたった1ドルで体験できる、トライアル価格です。お試し期間を1ヶ月とせずに1週間という短い期間で提供しています。

オプション1:オーダーバンプ

ここからはこれまで紹介してきた課金方法と組み合わせて使える方法を紹介します。最初はオーダーバンプを紹介します。これは初回の決済時に別の商品をクロスセルする方法です。例えば「ちなみにこんな便利なレクチャーコースがあるけど、ついでに一緒に買いませんか?」とオファーすることです。

オーダーバンプを導入すると1人の顧客価値が上昇します。ここでのポイントは決済ページでチェックボタン1つで追加購入できるようにしておくことです。簡単に追加購入しておくようにすることで、メインの商品と一緒に購入してもらえる確率はグッと高まります。またメインの商品のテーマに近づけること、このページ限定での価格にすることも成約率をアップさせてくれます。

僕もよくこのオーダーバンプを使って商品をクロスセルします。そうするとだいたい34%くらいのお客さんが追加商品も一緒に購入してくれます。ワンクリックで手軽にカートに追加できるので追加購入の敷居はずっと低くなります。もしお客さんが商品を追加しなかったとしてもあなたが失うものはありません。もし可能ならぜひオーダーバンプを付けてみてください。

Membership price tara walsh

具体的な事例を見てみましょう。美容の専門家たちにビジネスの方法を教えているTara Walsh(タラ・ウォルシュ)の会員制サイトを見てみます。決済ページまで行くと、37ドルのオーダーバンプが出てきます。中身はSNS投稿用の画像と文章テンプレートです。通常の月額59ドルに加えて、初回だけ37ドルのクロスセルをして収益を増やしています。

Membership price ginger dean

また失恋した女性の立ち直りを支援しているGinger Deanも同じようなオーダーバンプを使っています。決済ページで彼女は197ドルの一括決済の商品をオファーしています。内容は失恋から立ち直った後にさらに強い女性になる方法です。通常の月額が37ドル、オーダーバンプが197ドルです。これは月額料金と比較してオーダーバンプの金額が大きいパターンです。

オプション2:グランドファザー・プライシング

最後に紹介するのは、会員制サイトの初期に参加してくれたメンバーを優遇する課金方法のオプションです。初期メンバーには割引価格を提示し、後から参加するメンバーには通常価格を提示します。これによるメリットは2つあります。まず1つは、会員制サイトの初期メンバーには割引価格を提示するので、初期にメンバーが参加しやすくなることです。

グランドファザー・プライシングというのは英語のグランドファーザー、おじいちゃんの意味です。つまり、おじいちゃんが昔安く買えた会員権を未だに持っている。そういうイメージです。そのため英語圏ではGrandfather PricingやGrandfatheringと呼ばれたりしています。初期メンバーへの割引だけでなく、価格改定のたびに既存顧客に据え置き価格を提供する企業もあります。

もう1つは、初期メンバーが途中で解約しにくくなることです。初期メンバーは割引価格で参加できていますが、一旦解約してしまえば再度その価格で入ることはできません。つまり、自分の特権をなかなか手放したくないと考えます。人間には損失バイアスというものがあるので、得ることの喜びより失うことへの恐怖が勝るようになっています。その結果、初期メンバーの解約率を下げることができるわけです。

まとめ:それぞれの特徴を理解して会員制サイトの価格を設定する

ここまで課金方法の種類とその特徴を事例とともに見てきました。最後に要点を8つにまとめました。

  • 月額プランは、毎月一定の金額を課金する方法である。参加しやすい反面解約も容易である。
  • 年間プランは、1年分の会費を前もって1回で課金する方法である。キャッシュフローが改善するが、月額プランよりも参加の敷居は高くなる。そのため月額プランと併用し、年間プランに割引を適用することで年間プランの方を割安に見せるとよい。一般に年間プランの割引は17%〜33%が多い。
  • 買い切り価格は、1回の決済で生涯ずっとコンテンツにアクセスできるようにする課金方法である。定期課金ではないため継続的にサービスを提供する場合は、労力を考えて価格を設定する必要がある。
  • 初回のみ高額な初期費用を課金し、その後月額プランに移行する課金方法も存在する。新規顧客が入るごとに初期コストが掛かる場合には、この方法でその初期コストを吸収することが可能である。
  • トライアル期間のみお試し価格として課金方法も存在する。初月を無料化したり割引を適用する。また期間を1週間など、通常の課金サイクルより短くすることも可能である。
  • 追加の課金施策として、決済ページで追加商品をワンクリックで販売するオーダーバンプという方法が存在する。購入者が手軽に追加商品を購入できるため、容易に収益を増やすことが可能である。
  • 会員制サイトの初期メンバーを割引価格で加入させ、以降の新規顧客には通常価格を課金する方法がある。グランドファザー・プライシングと呼ばれる。初期メンバーの加入率を上げ、彼らのその後の離脱率を下げることが可能である。
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