• Skip to primary navigation
  • Skip to main content

石崎力也のコンサルティング「いしこん」

年収1000万円以上のネットビジネス経営者を対象にデジタルコンテンツの販売方法とマーケティングオートメーションの導入方法に関する情報を発信するブログ。

  • いしこん 3.0
  • 無料ウェビナー
  • もう1本読む?
    • 【初心者でもわかる】失敗しないセールスファネル完全攻略ガイド:リード獲得から高額商品販売まで、売上を最大化する自動化戦略
    • 個人事業主のためのAIツール活用術|ChatGPTから始めるビジネスの自動化・効率化マスターガイド
    • ネット広告代理店を個人で開業!Facebook広告運用のスキルを身につけて成功する方法|ツールの設定、数値分析、営業、業務効率化まで
    • 【保存版】コンテンツマーケティングのネタ切れを防ぐ!ネタの見つけ方と戦略のコツ
    • 上級者をペルソナに設定し優良顧客だけを集める方法
    • Eメールマーケティングの基礎知識|開封率と成約率の向上、セグメンテーションまで
    • 30代フリーランスが家族と一緒にオランダに移住した体験を話します
    • Webマーケティングのやり方マスター講座|ブランディング戦略、SNS発信、スケジュール管理を解説
    • ネットビジネスの始め方【これでオランダ移住を実現しました】
    • オンラインコース(講座)ビジネスの作り方・やり方
    • 会員制サイトの作り方とサブスクリプションの導入方法
    • 動画広告の作り方マスター講座|種類、活用方法から効果測定のコツまで
    • 短くて成約率の高いVideo Sales Letter(VSL)の作り方
    • エバーグリーンローンチとは?ツールの使い方を詳しく解説!
    • 個人でKindle電子書籍を出版して利益を得る方法
    • Teachable(ティーチャブル)の使い方・操作方法
    • ClickFunnels(クリックファネル)の使い方・操作方法
  • コース一覧
  • お客様の声
  • 石崎力也とは?
  • リソース
  • スクール
  • Show Search
Hide Search
現在の場所:ホーム / アーカイブEmigration

Emigration

【オランダの食事は本当に不味い?】日本人目線で語るオランダ食文化のリアル

Last updated on 2023年11月8日 By 石崎力也(編集者)

あなたは旅行や移住に際して、オランダの食べ物って実際美味しいのか?と疑問に思っているでしょう。日本人が実際にどう感じるのか?という視点でも気になっているはずです。そこでオランダ在住の日本人である僕が、オランダの食事のリアルをすべて話します。

https://youtu.be/WKvVwmCVdy0

オランダはご飯が美味しくない。というのはなんとなく聞いたことがあるかもしれません。特にオランダに移住しようとなると、移住後の食生活が気になるはずです。外食が美味しくないだけなのか?スーパーで買ってきて自炊すればマシなのか?という疑問もあるでしょう。オランダの食事がなぜ美味しくないと言われるのか?在住者にしか分からない視点から語っていきます。

前提:オランダの食べ物は美味しくない

まず大前提として共有したいことがあります。それはオランダの食事はまずいということです。これは2019年に僕がオランダに移住して受けた衝撃のうちの1つでした。

Nl food fried fish

そもそも食材が美味しくないというのもあるかもしれませんが、オランダ人のメンタリティが関係しているように思います。日本のように美味しいものを食べたいという気概が全く感じられません。

Nl shop cheese

美味しいものを食べたいという気概がないのだから、食べ物が美味しくなるはずもありません。「じゃあチーズはどうなの?酪農が盛んなんじゃない?」と思うかもしれません。確かにスーパーのチーズ売り場は大きいです。色んな種類のチーズがありますが、これはスペインもフランスも一緒でした。チーズの美味しさで言えばフランスの方が上でした。

オランダで一番美味しい外食はマクドナルド

そんなこと言っても、オランダの中にも1つくらいは美味しいものがあるんじゃない?と思うかもしれません。僕はよくオランダで美味しいものを尋ねられたときにマクドナルドと答えます。特に外食を考えたときに一番マシなのがマクドナルドなんです。

Nl mcdonalds

外食だと50ユーロ払っても、全然美味しくない料理が少量だけ出てきます。前菜が出てきて、次にどんなメイン料理が出るかな?と楽しみにしていると、さっきの前菜だと思ってたものがメインだったと聞いてガックリきたこともありました。外食に行くときにはそのくらい覚悟して行かないとダメです。

食事より心地よさを求めるオランダ人

実はオランダ人は食事の代わりに大切にしているものがあります。それはいかに快適に過ごせるか?ということなんです。それはオランダ人の使う言葉にもよく現れています。オランダ語にはGezellig(ゲゼリグ)という言葉があります。これは「心地よい」などを意味する単語で、オランダの国民性をよく表す言葉として知られています。

つまり、オランダ人はおいしい食材を探す時間があるのなら、Gezelligな空間を作ることに時間を使いたいんです。それだったら家の内装を良くするとか、カフェの内装をオシャレにする。そういうところに時間を使いたいのです。日本人だと少し場所が汚くても美味しいものを食べたい。オランダ人の食への興味のなさは、Gezelligのせいなのかもしれません。

Emigration tenga world report

(引用:月刊TENGA第20号 https://www.tenga.co.jp/uploads/sites/6/2020/01/fb24a31727feaa6ca611083c42c2f9bb.pdf)

少し前に先進国を対象とした「もっとも快いと感じる対象は何か?」という調査がありました。この調査はTENGAが行ったのですが、9カ国中6カ国が1位に性行為を挙げていました。日本の1位は美味しいものを食べること、5位が性行為でした。日本人の場合はそのくらい美味しいものを食べたいという情熱が高いのです。

名物料理「スタンポット」は一度食べればもういい

ちなみに食事の美味しくないオランダにも名物料理はあります。それがスタンポット(Stamppot)と呼ばれる料理です。マッシュポテトにほうれん草やケールなんかを混ぜたやつです。そこにソーセージを添えて終わりみたいな感じです。

Emigration stamppot

たぶん想像できると思いますが、あんまり大したことないです。正直言って1回食べればもういいかなという感じです。こんな簡素な料理が国の名物料理になるくらいです。オランダ人がいかに食に興味が無いか、伺い知ることができると思います。

ストロープワッフルは割りと美味しい

これは食事ではないのですが、オランダのお菓子を紹介します。それがストロープワッフル(stroopwafel)です。ワッフルをギュッと潰して薄いクッキーのようにしたお菓子です。日本でも輸入食品のお店なんかで売ってるみたいです。

Emigration stroopwafel

シロップをワッフルで挟んだサンドのようになっています。これを日本の友達に買っていったら、すごく美味しいと喜ばれました。ご飯はまずくてお菓子だけ美味しいというのも変な話です。もしオランダのお土産に困ったらストロープワッフルをオススメします。

日本食はめちゃくちゃ高い

オランダに移住しても日本人であれば、やはり日本食が恋しくなります。一応オランダにも日本食レストランがあります。一応日本食というカテゴリにはなっていますが、日本人からするとやっぱり味は美味しくないです。ラーメンを注文して、上にパクチーが載って出てきたときはどんぶりを返そうかと思いました。

Nl japanese food ramen with coriander

オランダに住んでいると現地の外国人とたくさん友達になります。彼らは僕が日本人だと分かると「美味しい日本食レストランがある」と一生懸命にオススメしてくれます。彼らを信じてレストランに行くのですが、だいたいは期待外れのものが出てきます。

恐らくオランダに住む人々の食への関心が低いせいもあるのでしょう。彼らは美味しいものを食べたことがないので、舌が肥えていないんだと思います。無理もありません。日本人は本当に美味しいものをよくわかっている。海外に来るとそんな風に日本の良さが見える瞬間もあります。

Nl japanese food

付け加えておきますが、オランダで食べる日本食は美味しくない上にすごく価格が高いです。この前も日本食に行きましたが3人で行ってうなぎ、とんかつ、カニのソフトクラブを食べ、ビールを4杯飲みました。それで合計140ユーロなので2万円くらいでした。オランダで日本食を食べるのは本当にオススメできません。

まとめ:オランダの食事には期待するな

ここまでオランダの食のリアルについてお伝えしてきました。最後に要点を5つにまとめました。

  • オランダの食事が美味しくないというのは事実である。外食、スーパーの食前すべてが美味しくない。
  • オランダ人には美味しいものを食べようという気概がない。美味しいものよりも家や空間の快適性に重点を置いている。
  • オランダで一番美味しい外食はマクドナルドである。
  • オランダのお菓子であるストロープワッフルは日本人の口にも合うので、お土産に最適である。
  • オランダで食べる日本食は高くて不味いのでオススメできない。

【北欧って本当に幸福?】オランダ移住のメリットとデメリットを教えます

Last updated on 2023年11月8日 By 石崎力也(編集者)

あなたは海外移住を考える上で、オランダは本当に暮らしやすいのだろうか?と疑問に思っていませんか?オランダ在住者である僕が生活の中で感じていることを正直にお伝えしていきます。

オランダは北欧に位置しています。北欧といえば世界の幸福度ランキングがかならず上位に載っています。社会保障が充実していて、教育制度も良い。みたいに思われているはずです。でも実際に住むことを考えるときに、本当にそんな良いことばかりなのかな?と考えると思います。オランダでの移住生活のメリット、デメリットを在住者ならではの視点でご紹介していきます。

オランダ生活のメリット

僕は海外旅行が好きです。20代の頃からバックパッカーなどをよくやってアジア、北米などをずっと旅してきました。子供が生まれてからもしばらくの間は定住せず、3ヶ月ごとに国から国へ移動するような生活をしていました。フィリピン、マレーシア、ベトナム、韓国、台湾などをぐるぐると回ってきました。そんな僕がオランダ生活で素晴らしいと感じたことをお伝えしていきましょう。

メリット1:人がフレンドリー

オランダの人は、他人に対してとても気さくに振る舞います。僕もこれまで海外の国を旅してきました。どこの国でもそれなりに他人に笑顔で挨拶するようにはしていました。でもオランダの人々は僕が思うより気さくでした。

例えば僕が自転車が通ってはいけない道路を自転車で走っていると親切にも忠告してくれます。「向こうに取締りの警察がいたから、自転車降りた方が良いよ」とわざわざ教えてくれるんです。途中で何人かのオランダ人が忠告してくれたので、嬉しいなと思ったのを覚えています。

Quora whats it like to live in the netherlands

質問投稿サイトのQuoraにも「彼らは全体的にとても温かく、フレンドリーで、ユーモアのある人々です。」と書かれていました。これを書いたのはアメリカ人でしたが、同じような書き込みがいくつかありました。外国人から見てもオランダ人はフレンドリーだと感じるようです。

またオランダ人はフレンドリーなだけでなく、言葉の表現もストレートです。外部の人から見たら少しギョッとするほど嘘なく率直に自分の意見を言います。あまりにストレートにズバズバ言うので、外国人でも結構なショックを受けるようです。

Quoraにはこうあります。「物事を率直に言うことで、多くの時間を節約でき、感情的な不安も軽減できます。雨が降っているので友達の家に行きたくないなら、そう言ってください。」この国では、変に嘘をつくよりも誠実に自分の思いを話す方が美徳とされているようです。

メリット2:学校制度が充実している

オランダは教育が素晴らしいです。これは僕もすごく気に入っている点です。まず小学校などが選択性で、どの学校に行きたいかを選ぶことができます。僕も子供の小学校を選ぶために3つくらいの小学校を見学しました。

見学に行くと校長先生と話すことができ、どの学校も独自のカラーがあることを知ります。僕はそれまで学校なんてどこでもいいと安直に考えていました。でもこうやっていざ選択肢を与えられ、どれもが素晴らしいビジョンを持っていたので最終的に決めるまでにすごく迷いました。

義務教育は4歳から18歳までで、その間は公立でも私立でも学費は無料です。うちの子供たちは小学校に行っていますが、毎日本当に楽しそうです。実は一度も「学校に行きたくない」と言われたことがありません。そのくらいオランダの学校には子供を楽しませる工夫が施されているようです。

メリット3:電車やバスなどが正確に動いている

オランダでは公共交通機関がキチッと時刻表通りに運行されています。よく外国だとバスの運行がダイヤと全然違って困ることがあります。でもオランダではそういったことはありません。オランダ人はルールをとても大事にしているせいか、交通機関は日本のように正確です。

メリット4:生活が予想通りに展開できる

これは公共交通機関が正確に動いていることも関係しています。オランダではしっかりした基盤のもとで社会システムが運用されています。そのため、生活していて突然イレギュラーが起こるということがまずありません。

Ebook family weekly schedule

イレギュラーとは例えば子供の習い事が急に休みになったり、電車がストライキで動かなくなったりみたいなことです。イレギュラーが起こらないと、日々の予定を管理しやすくなります。特に僕の場合は1週間のカレンダーを作って、やりたいアクティビティを詰め込んでいます。

例えばトラムが遅刻するとサーフィンに遅れる。そうするとその後の子供の迎えも遅れるみたいな感じです。そうするとカレンダーのどこかにしわ寄せがきます。そうすると子育てもやりにくいです。だから、日々の生活が予想通りに運ぶというのはとても大事なことだと思います。

メリット5:諸外国へのアクセスが良い

オランダはヨーロッパの中でもとても良い位置にあります。ヨーロッパのどこの国でも、だいたい飛行機で3時間以内です。EU市民であれば、EU圏内の移動はパスポート不要です。空港ではEU Citizen専用のレーンがあり、長い列に並ばずにすぐに各国へ入国できます。

Schiphol airport

またオランダにはスキポール空港という素晴らしい空港もあります。保安検査に最新の機器が導入されていて、パソコンや飲み物を出す必要もありません。すべてがビックリするくらいスムーズに流れていくので快適です。

Eindhoven airport

もう1つの空港、アイントホーフェン空港があります。これはLCCが発着する空港で、この空港発着の航空券を探すと、LCCを使って安く旅行に行けます。ただしLCC専用の場末空港なので搭乗前に変なところで待たされます。日差しは強くて暑いのに、風が強くて肌寒いみたいなところです。

Tesla 10hour youtube thumb

電車や車で他の国に行くのも簡単です。電車に乗れば4時間でパリに着きます。ドライブが好きだったら2泊くらいすれば、ポルトガルまで車で行くことだってできます。色々な交通手段を使って多くの国を回ることができます。

オランダ生活のデメリット

ここまでオランダ生活の良い点を見てきました。ここからはオランダにいて「これはちょっと…」と思ったデメリットのような部分について、率直にお伝えします。

デメリット1:天気悪い、風強い

オランダの悪い点として真っ先に上がるのがこの天気です。オランダで晴れの日は1年を通して数日しかありません。

Netherlands rain

ほとんどがどんよりと曇った日か、雨です。しかも雨の振り方も結構悪くて、急に降る雨も結構あります。

Netherlands cloudy sky

あとは風も強いです。風が強いと体感温度が下がるので、曇天と合わせて余計に寒々しくなります。そのためオランダ人はあまり外に出たがらず、家の中にいるのが大好きです。子どもたちを外で遊ばせようと思っても、風が強くてダメという日も結構あります。

夏は朝5時くらいから明るくなってきて夜22時頃に日が沈みます。これは緯度が高いためです。緯度が高い場所では夏と冬の違いが極端になります。逆に冬は朝9時位まで暗くて、夕方は4時半くらいに日が沈みます。冬は暗い時間が圧倒的に多いです。

デメリット2:物価が高い

オランダは物価が高いです。スーパーの食べ物も日本の1.5倍以上はします。果物、肉、お菓子なども全般的に高いです。牛肉が結構高くて300グラムで1500円くらいします。薄切りの肉というのは売っていないので、ほぼステーキのような肉です。

Ambulance 800euro

特に人的サービスは高いです。僕が怪我して救急車で運ばれたときには、医師の診察代なども合わせて後日800ユーロの請求が来ました。

Nursery school invoice

保育園は1時間11ユーロと高いです。1ヶ月に3700ユーロくらいチャージされるところもあります。もちろん親御さんの収入や資産状況に応じて後で国から手当が支払われます。ただし、保育園が高いので小学校に入る4歳までは家で親が見ているパターンも多いです。

デメリット3:住宅が見つからない

住宅難は結構大変です。元々住宅価格が上がり続けていて、家賃もどんどん高くなっています。それなのに供給が追いついていないので、空き部屋がなかなか見つかりません。引っ越ししようと思ってもお目当ての部屋はすぐ埋まってしまうような状況です。

今はオランダに来て最初の家にそのまま住んでいます。何度も子供の学校に近い家なども検討しましたが、せっかく内見してもすぐに埋まってしまいました。オランダで良い物件を探すのはなかなか困難です。僕の最初の家は、不動産エージェントに手伝ってもらって探すことができました。

デメリット4:食べ物がまずい

オランダでのグルメは諦めてください。オランダは正直ご飯が美味しくありません。そもそもオランダ人からは美味しいものを食べようという気概が全く感じられないのです。スーパーに売っている食材からしてもうダメ。フルーツや野菜は大きく見えるけど、実際は水っぽいだけです。チーズなども有名ですが、僕は特別美味しいとは感じられません。普通です。

外食も期待しないでください。ものすごく高いのに、全然美味しくない料理が出てきます。オススメはマクドナルドです。マクドナルドの味は万国共通でした。あとは日本料理屋も美味しくないのでやめた方が良いです。一度、外国人の知り合いに熱心に勧められたので行ったことがあります。ラーメンにパクチーが入ってた時点でああもうだめだなと思いました。ただストロープワッフルという名物のお菓子だけは、日本人の友人も気に入っていました。

デメリット5:病院や役所はすべて予約制

オランダでは、人的なサービスを利用する場合には基本アポイントメントを取るのが慣習として定着しています。例えば市役所に書類を取りに行くのは日本なら即日ですよね。でもオランダの場合は、書類を受け取るだけでもアポイントメントが必要です。しかもそれが2ヶ月先とか、すごく先なんです。このあたりは日本と勝手がかなり違うので気をつけてください。

病院の使い方も日本とは全くことなります。オランダではホームドクターという制度を使っています。もし調子が悪ければまずはホームドクターに連絡します。逆に直接病院に行くことはできません。ホームドクターが窓口になっていて彼らに診察してもらいます。そこでもしホームドクターの手に負えないとなった場合だけ、病院を紹介してもらうという形になっています。

このようにしてオランダでは病院が患者でいっぱいにならないように、ホームドクターを使ってうまくコントロールしているのです。そのため、ホームドクターに診察を頼む際にも予約を取る必要があります。ちなみにこのホームドクターは、健康保険加入後に自分で探して自分のホームドクターを登録することになっています。

まとめ:天気は悪いけど人がよくて学校も最高

ここまで日本人がオランダへ移住して感じたメリット、デメリットについて見てきました。最後に要点を2つにまとめました。

  • メリット:オランダ人はフレンドリーである。義務教育は4歳から18歳まで無料であり、学校には子供が喜んで行ける工夫がある。交通機関の運行が正確で、社会システムも規則正しいので予定通りの生活が送れる。諸外国へのアクセスが容易である。
  • デメリット:年間通して天気が悪く、冬は日照時間が極端に短い。物価が日本の1.5倍ほどと高い。住宅不足でなかなか空き物件が見つからない。食に対する興味が低く食事が美味しくない。病院や役所などのサービスは事前予約制の場所が多い。

【オランダで車は必要?】移住してみたら自転車専用道路が快適すぎた

Last updated on 2023年11月1日 By 石崎力也(編集者)

あなたはオランダへの移住を考えていて、実際のオランダ生活で自転車はどのくらい使えるのかと思っていませんか?そこで実際にオランダ生活の中で自転車を使ってきた経験から、オランダ生活における自転車の立ち位置を紹介します。オランダの自転車専用レーンなどを紹介しながら、オランダの自転車事情についてお伝えします。

https://youtu.be/Qh4Y92ymNh4

移住先でどんな交通手段が使えるのか?移住前の準備として知っておきたいですよね。果たして都市部で生活していても車は必要なのか?それがわかることで住む場所、職場、学校などを選ぶ際の目安になるはずです。僕は2019年に家族でオランダのデン・ハーグに移住しました。在住者の僕が実際に生活の中で肌で感じるオランダの自転車文化を解説していきます。

オランダは圧倒的な自転車文化

実は僕は移住前の段階では、「オランダでは車が必要かもしれない」と考えていました。うちは子供も多いので、家族での移動が大変だと考えていたからです。ですが、実際にオランダに来てみるとわかりますがオランダ人は自転車が大好きです。結論から話してしまうと、僕の場合はデン・ハーグという都市に住んでいるので車は不要でした。自転車だけで生活のすべてがうまく回っています。

英語圏の質問投稿サイトQuoraではこんな投稿があります。「初めてオランダを訪れたときの最大の衝撃は何でしたか?」という投稿に対して「空港を出るとすぐに、自転車に乗っている人々を見て驚きました。」と書いてあります。似たような回答は他にもあったので、初めて来る人には新鮮な驚きなのだと思います。

自転車専用レーンがきちんと整備されている

オランダ人が自転車を好む理由として、自転車専用のレーンの存在があります。オランダ語では自転車専用道路は「Fietspad」(フィーツパット)と呼ばれています。この自転車専用レーンが街中に張り巡らされているからです。

Netherlands cycle road map

OpenCycleMapというサイトで世界中の自転車用道路を地図で見ることができます。このサイトを見るとオランダだけが自転車ロードで塗り潰されているかと思うほどです。フランスやイギリスなどに比べても、オランダの部分だけ恐ろしいくらい密集していることがわかります。

Netherlands Fietspad

自転車専用レーン(Fietspad)は普通は車道に沿うような形で続いています。自転車専用レーンは赤っぽい色でペイントされているので、車道と違うのはすぐ分かると思います。

またこの自転車専用レーンの一部では、原付バイクも通行可能です。僕は原チャリも持っているのですが、同じ自転車専用レーンを使えるので車道よりも便利です。

自転車の種類も豊富

オランダでは自転車文化が栄えているので、自転車の種類も豊富です。いろんな形の自転車があります。

Nl bike bakfiets

なかでも面白いのがBakfiets(バックフィッツ)という自転車です。これはジャンルとしてカーゴバイクというものらしく、自転車の前の部分に子供を乗せることができます。しかも子供が4人乗れるものもあり、そういうものはちゃんとシートベルトも4人分ついていたりします。

オランダでは自転車は必需品

オランダ人は自転車が大好きですが、もちろん車も乗ります。車といえば困るのが交通渋滞です。でも自転車であればラッシュアワーでも渋滞にハマることなく予定通りに動くことができます。これがかなり大きいです。というのも、オランダでは物事が日本のように時間に正確に運営されています。というよりかなり時間に厳格です。

例えば子供の朝の登校時間は、8時20分〜8時30分の間だけ。これより早すぎても遅すぎてもいけません。もしも遅れた場合、学校の門が閉まってしまうのでその日は登校できないことになります。こういうときに渋滞にハマると大変です。そこへいくと、予想通りの所要で移動できる渋滞のない自転車専用レーンは救世主です。

Surf snow skate

また僕は毎日のようにサーフィン、スケボー、スノボーなどのアクティビティを楽しんでいます。その合間に子供の送迎に行き、ジムに筋トレに行き、語学クラスにも通っています。

Bike rikiya ishizaki

渋滞なしに移動できるおかげで、このようにスケジュールをパンパンに埋めても大丈夫なわけです。オランダでは自転車はまさに必需品、ほとんどの人が持っているんじゃないかと思います。

交差点はラウンドアバウトで渡る

ラウンドアバウトという交差点を知っていますか?これは日本ではあまり馴染みがないと思います。

Netherlands roundabout

ラウンドアバウトというのは円形になってクルクルと回る交差点のことです。交差点から信号をなくす代わりに、交差点に来たすべての車を1つの方向にクルクルと回らせるのです。あとは行きたい方向まで回ったら、その方向に出ていくのです。オランダにはこのラウンドアバウトが多いんです。

ラウンドアバウトは車道がメインですが、その横を走る自転車専用レーンも車道に合わせてくっついています。細かいルールはありますが、車と自転車が同時に来たら自転車が優先です。交差点の多くがラウンドアバウトなので、信号に止められずにスムーズに何十キロも自転車で走ることができます。10キロくらい先の習い事でも心折れずに通うことができます。

まとめ:オランダの都市は自転車で十分だった

ここまでオランダの自転車文化について解説してきました。最後に要点を3つにまとめました。

  • オランダは自転車専用レーンが整備されているため、自転車での移動はとてもポピュラーである。
  • オランダでは自転車を利用すれば渋滞も回避できスムーズに移動できるため、もはや生活の必需品となっている。
  • オランダの自転車専用レーンが快適な理由の1つにラウンドアバウトの存在がある。ラウンドアバウトによって信号を設置することなく交差点内の車や自転車がスムーズに行き交うことができる。

【子連れ旅行はOK?】在住者が語るオランダ旅行のメリットとデメリット

Last updated on 2023年11月1日 By 石崎力也(編集者)

あなたは旅行先としてオランダが自分に合っているのか、気になっていませんか?オランダのデン・ハーグに家族で移住した僕がオランダ旅行のメリットやデメリットについて実体験を元にお伝えしていきます。

https://youtu.be/14Y5wvQkGtw

オランダといえば、風車やチューリップを思い浮かべる人も多いかもしれません。フランスやイタリアのようにヨーロッパですが、あまり日本人に馴染みのある国ではありません。僕はフリーランスですが2019年に起業家ビザを使って家族でオランダに移住しました。オランダで実際に生活する在住者としての知見を活かして、オランダ旅行の特徴をお伝えしていきましょう。

オランダは独身者にとっては良い旅行先

オランダに旅行に行くなら子連れの家族旅行よりも独身者同士で行くのがオススメです。よくイギリス人が結婚前のバチェラーパーティーのためにオランダを訪れます。なぜかというとイギリスはオランダから近くていつも航空券が安いんです。スカイスキャナーとかで航空券を調べてもオランダから一番安い場所はいつもイギリスです。

それとイギリス人から見ると、オランダにはゆかりがあるのかもしれません。オランダにはブリティッシュスクールがたくさんあります。英語圏の質問サイトQuoraによれば、オランダ人が綺麗な英語を話すというのも人気の理由だそうです。意外かもしれませんがフランス、イタリア、スペイン、ポルトガルなどは英語は通じにくいとされています。言葉が通じるというのは大きなメリットだと思います。

売春が合法化されている

オランダでは売春が合法化されています。有名なのはレッドライトディストリクト(Red-light district)といって、飾り窓が多く存在する地区です。下着姿の女性が窓の中に立っているんです。最近では飾り窓の見学ツアーが多く開催されています。ViatorやAirbnb Experienceなどのツアーサイトを検索すると1人1万円くらいからプライベートツアーがあるようです。

こういうツアーには男性だけでなく女性も混じって観光ツアーとして飾り窓を見に行くようです。業界の方たちは、こういう冷やかしのようなツアーに迷惑しているとのことです。もちろん、男性の独身者同士であればナイトスポットとして楽しめるのかもしれません。

大麻が合法化されている

オランダでは大麻が合法化されています。街中の至るところに「コーヒーショップ」というお店があります。コーヒーショップと聞くとコーヒーを飲むカフェのことかなと思いますよね。ですがオランダでコーヒーショップといったらそれは大麻を吸うお店のことです。

こういった娯楽が楽しめるということで、独身者同士のバチェラーパーティーの場所として選ばれているのだと思います。ただし家族旅行や子連れ旅行にとっては、飾り窓やコーヒーショップがある場所には行きたくないのが本音でしょう。子連れの家族旅行はあまりオススメできません。実際に飾り窓に近い物件などは、現地の人ですら子供と一緒に住みたくないようです。

オランダ旅行のイマイチなところ(デメリット)

オランダを旅行する上でイマイチだなと思うこともお伝えしておきます。これはオランダに実際に移住して、何年か住んでみた僕の経験に基づいています。

デメリット1:一年を通して天気が悪い

まず天気が悪いです。1年中どんよりと曇っていて、晴れの日は本当に貴重です。雨も多いです。しかも突然降ってくるような雨が多いので外出時には注意が必要です。油断しているとすぐズブ濡れになります。それと風も強いので体感温度が低いです。風が強くて寒いのでお子さんがいる方は外で遊ばせるのに苦労するかもしれません。

Netherlands rain app

雨対策に便利なのが専用のスマホアプリです。オススメは「Drops – The Rain Alarm」(https://apps.apple.com/jp/app/id981543863)という雨の通知アプリ。これを入れておくと急な雨が降る前に通知してくれて、2時間後の細かい予報まで出してくれます。このアプリはオランダに住みながらドイツの大学で哲学を教えているパパ友に教えてもらいました。僕も実際に使っています。

デメリット2:観光地があまりない

オランダのデン・ハーグ在住の僕から見ると、オランダにはあまり面白い観光地がないように思えます。確かにアムステルダムにはゴッホ美術館やアムステルダム国立美術館のような素晴らしい美術館はあります。アムステルダム国立美術館は個人的におすすめです。入場制限していて混んでおらず敷地も広いです。なにより展示品が本当に良い状態で保存されています。

美術館の他には街中のいたるところに運河があります。オランダといえば、運河のある水辺の風景を思い浮かべる人も多いでしょう。実際に運河沿いの景色などは美しいです。中性の町並みも残っているので、そういった景色が好きな人には良いでしょう。運河をボートでクルージングするツアーなどもあります。美術館にも運河にも興味が無い方には、少し退屈かもしれません。

オランダ旅行の良いところ(メリット)

オランダ旅行には、もちろん良い面もあります。ここからはオランダの良いところもいくつか紹介していきましょう。

メリット1:交通手段がしっかりしていてレンタカーが不要

まず公共交通機関がしっかりと整備されています。具体的には電車、地下鉄、バス、トラム、水上バスと言った具合です。トラムは路面電車のことです。すごいのはこれらの公共交通機関が日本のように時刻表通りに動いていることです。

Nl train station

僕もこれまでアジアや北米を中心に色々と旅をしてきましたが、電車やバスの時刻が正確という国はあまりありません。交通機関の時刻が正確だと行動プランを立てやすいので本当に楽です。予想外のことが起こりにくいです。

Nl tram2

アムステルダムなどの都市部を旅行するのであれば、公共交通機関を使えば問題ありません。わざわざレンタカーをする必要はないです。街中を移動するのであれば、トラムが結構便利です。

メリット2:自転車用道路があるのでレンタル自転車なら快適

オランダの庶民の足と言えば、自転車です。オランダの自転車文化はすごいです。僕の住むデン・ハーグの街からスキポール空港まで自転車専用レーンがつながっています。ハーグからスキポール空港まで、距離にして40〜50キロくらいあります。自転車専用レーンのおかげで自転車で移動するのが当たり前になっています。都市部で生活していても車の必要性を感じません。

IMG 4797

自転車専用レーンを使えば、本当にいろんなところまで行けてしまいます。僕の家族はオランダに来て「自転車で活動範囲が増えたので自由を得たような気分」だったと感動していました。観光客用の自転車レンタルもあるので、オランダに旅行に来たらぜひ自転車に乗ってみることをオススメします。

まとめ:オランダは家族旅行ではなく気の合う仲間と行く場所

ここまで在住者目線でオランダへの旅行のメリットとデメリットを解説してきました。最後に要点を3つにまとめました。

  • オランダでは売春や大麻が合法化されている。そのため独身者同士の旅行には向いているが、子連れの旅行には向いていない。
  • オランダ旅行のデメリットは天気が悪く雨が多いこと。風も強いため寒いと感じることが多い。また美術館や運河以外に主要な観光地があまり無い。
  • オランダ旅行のメリットは、交通機関が発達し時刻表通りに動いていること。自転車専用レーンも整備されていて自転車でも快適に移動ができる。都市部であればレンタカー無しでも、公共交通機関と自転車で十分移動できる。

オランダはなぜ移民に賛成なのですか?【子連れ移住者が答えます】

Last updated on 2023年10月28日 By 石崎力也(編集者)

あなたがオランダ移住を考えている場合、自分たちがその国で果たして歓迎されるのか?気になりませんか?オランダのデン・ハーグに家族で移住した僕が、日常生活の中で感じたオランダの移民事情をお話していきます。

海外移住を考えた時にまず気になるのが、人種や文化の違いでしょう。1人で移住する場合でも、家族で移住する場合でも移住先に国で歓迎されるかどうかは、重要な懸案事項です。まずはオランダが移民を受け入れている理由を理解してください。そして、なぜ移民がオランダに入ってくるのか。オランダの市民として馴染むために用意されたInburgeringのことも理解しておきましょう。

オランダが移民に賛成する理由:労働人口が足りないから

オランダが移民を受け入れている理由として、僕はそもそも働き手の数が足りていないからだと考えています。ただし実際には国の中で人種同士の分断が起きています。ピュアなオランダ人はトルコ人やモロッコ人など特定の国からの移民のことをあまりよく思っていません。YouTubeにも彼らが差別を受けたみたいな動画がたくさんあります。

ただし、オランダにトルコ人やモロッコ人が多いのには理由があります。かつて1960年代に労働力の不足を解消するため、オランダはトルコやモロッコと労働者に関する協定を結んだそうです。そのため多くのトルコ人、モロッコ人が労働者としてオランダに入りました。その後、彼らが家族を呼び寄せたりしてオランダ内にだんだんとトルコ人、モロッコ人が増えたそうです。

Highly skilled migrants

オランダにはHighly-Skilled Migrantsというビザの枠があります。これは知的労働者という、高度なスキルを持った優秀な人材を集めるためのビザです。このビザを使ってオランダには多くのインド人が来ています。彼らがどのくらい優秀かというと、明らかに見ていて収入が高いです。お金持ちです。車もテスラに乗っていたりと、オランダ人よりもお金を稼いでいます。

Highly-Skilled Migrantsたちはオランダに移民として来ているけれど、そこでしっかり不動産も買っています。そのくらい稼ぎの良い仕事に就いているということを意味します。ただしそういう優秀な移民がいる一方で、貧しい白人も増えています。いわゆるPoor White(プアホワイト)と呼ばれる人たちです。優秀な移民などに職を奪われ、結構窮屈な思いをしているようです。

実際に僕の階下に住んでいる男性もその窮屈な思いをしているオランダ人の白人の1人です。彼は僕らと同じアパートに住んでいて、500ユーロの家賃を払っています。上の階の僕らは2000ユーロも払っています。どうやらオランダには、年に何%しか家賃を上げてはいけないというルールがあるようです。彼は家賃が上がる何年も前からの住人なので、500ユーロだけで済んでいるようです。

ただし、彼いわく引っ越ししたくても他の物件の家賃が高すぎて払えないそうです。どうやら1人で住んでいるようで、いつも寂しげな雰囲気を醸し出しています。彼と話していると、ああ生粋のオランダ人でも生活に困っている人はいるんだなと実感します。

かといって、移民が不当に差別されるということはあまりありません。移民が多く入ってきているので、オランダは移民に寛容な国です。スケボーのクラスに入っても生徒の半分は移民です。そのくらい移民が多いので移民だからとコソコソ生きるような必要はありません。それよりも重要なのは、あなたが周りの人にフレンドリーな態度で接することができるかだと思います。

なぜ移民たちはオランダに来るのか?

自分で海外移住しておいて変な質問ですが、そもそもなぜ移民たちはオランダに移住するのでしょうか。まずは僕の話からしていきましょう。僕の場合は、アジアとアメリカではない場所に住んでみたい気持ちがあったからです。僕は大学生の頃からネブラスカ州立大学やシドニー工科大学に交換留学生として行くほど海外が好きでした。

大学の長期休暇も友達とインドでバックパッカーしたり、他にも色々な場所に一人旅をしていました。結婚してからは、妻と一緒にアジアやアメリカをぐるぐる回っていたんです。だからそろそろヨーロッパに行ってみたいと思ったのが1つのきっかけでした。じゃあ何で旅行じゃなくて移住までしようと思ったのか。

それはヨーロッパに拠点を1つ作ればあとはLCCや電車でヨーロッパの国を色々回れると思ったからです。ヨーロッパを旅行の拠点にしようと思ったんです。あともう1つは、日蘭通商航海条約(Treaty of Commerce and Navigation Between the Netherlands and Japan)の存在が大きかったです。これは簡単に言えば日本人がオランダに簡単に移住できるようにする条約です。

明治時代に結ばれた条約ですが、これのおかげで日本人は他の国の人達よりもオランダ移住に関しては優遇されているのです。ちなみにこの条約はおよそ90年以上も忘れ去られていました。21世紀になって1人のオランダ人の移民弁護士が偶然この条約の存在を再発見したそうです。弁護士の名前はステファン・ルーロフスさんです。

Adam wolf immigration lawyers

僕が移住手続きをお願いしたのがまさにこのステファン・ルーロフスが率いる「Adam & Wolf 移民弁護士事務所」(https://www.immigrationlawyersnetherlands.com/)でした。手続きには様々な書類が必要ですが、僕がお願いしたときはトータルで2,000ユーロですべてやってくれました。

では日本人以外の人たちはなぜオランダに移住するのでしょうか?大きな理由は賃金だと思います。僕の知り合いにオランダに来たイタリア人のエンジニアがいました。彼が来た理由も賃金でした。彼いわくオランダに来ればイタリアの3倍の給料で働けるそうです。でも結局彼はオランダの不安定な天気に耐えられずに、パンデミックのタイミングで自国に帰ってしまいました。

オランダに限って言えば、教育制度がとても充実しています。小学校は4歳から始まります。小学校には子供の喜ぶプログラムがたくさんあります。うちの子供が学校に行きたくないと言ったことはこれまで一度もありません。授業も工夫されていて、宿題はありません。この辺は、仕事と余暇をしっかり分けるオランダ人の考え方が反映されているのかもしれません。

オランダには日本人学校も英語のインターナショナルスクールもあります。もちろん、オランダの公立学校(パブリックスクール)では授業はオランダ語です。オランダの義務教育は4歳から18歳でその間はずっと無料です。公立学校であっても学校ごとにそれぞれのカラーが異なります。僕たちも学校を4つくらい回って、校長先生と直接話して最終的に小学校を決めました。仕事や賃金の他にも、家族がいる場合は高水準の教育も移住の大きな理由になるかもしれません。

移民を自国になじませる「Inburgering」プログラムとは?

オランダでは、移民を社会の一部として受け入れるための仕組みが整っています。つまり移民がオランダの社会の中に溶け込んで、周りの人たちとうまくやっていくためのサポートです。具体的には彼らに市民権を与える前に、オランダ生活に必要な言語、知識を与えることになっています。それがInburgeringと呼ばれる市民化プロセスです。簡単に言うと市民にして認めてもらうための学科テストです。

オランダでは移民が市民権を得るために、オランダの言語や社会に対する知識の確認テストを義務化しています。これは日本人が大好きなあのTOEICそっくりです。違うのは、語学の他にオランダ生活に必要な社会的知識が問われる点です。学校、医療、交通ルール、国王、地理など様々な問題が出ます。これらのテストに合格することで市民権が与えられるようになっています。

テスト勉強する過程でオランダ語のリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングなどの能力も養われます。受ける側の移民からすればテストを受けなければならないという形式を取っています。ですが、これはオランダ政府側から見れば移民のためのサービスです。彼らが社会や文化に溶け込んで、周りの人達と仲良くやっていけるような仕組みをInburgeringとして用意しているのです。

まとめ:オランダ人は労働者を求め、移民に寛容である

ここまでオランダが移民に賛成する理由と、移民にまつわる話題をお伝えしてきました。最後に要点を5つにまとめました。

  • オランダが移民を受け入れているのは労働人口が足りないからである。過去にも特定の国と協定を結び労働者を呼び寄せた歴史が存在する。
  • オランダは移民の多い国であるため、移民だからと差別されることは少ない。周りと仲良くできるかどうかは移民かどうかよりも、本人の社交性に影響を受ける。
  • オランダへの移民は、オランダに高い給料や高水準の教育を求めてやってくる。
  • 日本とオランダの間には日蘭通商航海条約があるため、日本人は諸外国の人に比べてオランダへの移住が比較的容易である。
  • オランダへの移民は、市民化プログラムであるInburgeringのテストを受ける。テスト勉強をする過程でオランダ語の知識やオランダ生活に関する知識が学べて、オランダに溶け込みやすくなる。
  • « 移動 前のページ
  • ページ 1
  • Interim pages omitted …
  • ページ 3
  • ページ 4
  • ページ 5

「デジタルマーケティング完全ガイド」を無料プレゼント0円でダウンロード

石崎力也のコンサルティング「いしこん」

Copyright © 2025 · Rikiya "Sales Funnel" Ishizaki